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宮下富実夫
音楽家・ミュージックセラピスト。日本におけるヒーリングミュージックの創始者。1966年より音楽活動を開始。'69年世界同時公演ミュージカル「ヘヤー」に出演後、'70年代に先鋭的プログレッシブロック・グループ「ファーラウ ト」「ファー・イースト・ファミリーバンド」を主宰し、アルバムの全世界発売、欧米ツアーなど活躍。
高校時代に空手の黒帯を取得するなど、かねてから東洋思想に関心を深めていたが、1977年アメリカに移住し、自身の腰痛の鍼灸治療をきっかけに東洋医学・哲学、中国の五行説などを真摯に学び、自然の摂 理を音楽に応用しシンセサイザーを使ったミュージックセラピーを研究。
1981年帰国後、人の健康に好影響を与える環境であることから、標高1250m の信州飯綱高原にビワスタジオを設立し、心と体の癒しをテーマにした数々の音楽・映像作品を発表。自らの音楽を「ヒーリングミュージック」と名付け、独自の音楽療法を確立。代表作『瞑想』は60万枚、『誕生』『やすらぎ』は30万枚のロングセラー。
伊勢神宮、橿原神宮、天河大弁財天社、春日大社、飛鳥坐神社、善光寺など多くの社寺での奉納演奏、スポーツ選手のメンタルトレーニング、講演など、音楽家であると同時にセラピストとして多彩に活動。『眠りのコンサート』や胎教音楽が話題に。生涯通算130作以上のアルバムを制作。有線放送・USEN440では'93年より独占チャンネル「ヒーリングミュージック」(C,G-19ch)放送中。
'03年惜しまれながら永眠。