セラピー体験記第14回 精油の化学を歌って踊って覚える!!!

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こんにちは~。

セラピスト編集部のHです。

 

いきなりですが、「精油の化学」、どれくらい覚えていますか?

アロマセラピストさんなら、どこかで必ず精油の化学に触れていることでしょう。

 

しかし…、「これは何のために習うのか?」と感じた方も多いのでは。

かくいう私もその一人でした。

 

今回は、アロマスクール「アクトインターナショナルスクール」の「精油の化学講座」に参加してきました。

 

精油の化学を学ぶ重要性について、そしてその覚え方のコツを、レポートします。

 

*****

 

場所は、東京・四ッ谷。

今回は、「精油の化学講座(丸1日)」の午後から参加させていただきました。

 

教室に入ると、「精油の化学」をみっちり学ぶため、

10数名の生徒さんがわきあいあいとしている姿が。

中には新潟からやってきた方も!

 

教鞭を執るのは、

香水で自己実現を叶えるメソッド「アロマパルファン」を創始した、

IFA認定アロマセラピストの太田奈月先生です。

 

アロマパルファンの他、

精油を擬人化するというユニークな方法を創りだした(『香りの精油事典』(小社刊))太田先生だけに、

今回の精油の化学講座もオリジナリティあふれる内容です。

 

なんと、「精油の化学は、歌って覚える!」のだとか。

 

4時間ほどの授業中、終始、衝撃を受けっぱなしだった

内容の一部をご紹介します。

 

【例題1】

 

アルデヒド類は、ベンゼン環に「CHO」の官能基がついて、成分としては、「バニリン」「シトラール」「シトロネラール」「シンナミックアルデヒド」「クミンアルデヒド」がある。これを覚えよ。

 

さて、皆さん、できましたか?

暗記できたでしょうか? 一気には覚えられませんよね…。

 

【回答】

「歌って覚える精油の化学」太田奈月の講座では、こう覚えます。

 

 

アルデヒド類

アルデヒドといえば、

「ホルムアルデヒド」とか「アセドアルデヒド」などがある

名前からして、アルデヒドって何か『悪そう』…(←あくまでもイメージです)

アルデヒドを人に例えるなら、こんな感じ。

アルデヒド類の語呂合わせ:

「あいつ超バリバリアルデヒド~、知っとらん?」(噂している風に)

超 = CHO

知っとらん = シトラール、シトロネラール

 

(指の振り付きで、みんなで歌って語呂合わせを覚えます)

 

そして、不良の「アルデヒド類」(あくまでもイメージです)は、

お嬢様的なリモネン(こっちもイメージです)と相性がいいそうです。

それはまるで、昔の少女マンガの、不良とお嬢様の恋のような…(クエンチング効果と言う)。

 

レモンユーカリなどのアルデヒド類を含む精油に、

オレンジやグレープフルーツなどのリモネンを含む精油をブレンドすると、

それぞれの精油の良さが出るそうです!!

 

【例題2】

 

ケトンの成分特性を覚えよ。

 

【回答】

ケトンは、テルペン系骨格に酸素が二重結合している。

…ということは、Hがひとりぼっちで、誰かと手をつなごう(安定しよう)と激しく動く特性がある。

ケトンは、手をつなごうと必死になり、手をブンブン振り回している(イメージ)

ブンブンケトン♪ ブンブンケトン♪

と踊って覚える!

 

手をブンブン振り回しながら、踊る太田先生(左奥)。

受講者みんなでも、歌って覚えました〜〜。

頭からもう離れない…。

 

「二重結合といっても、実際には、Hが手をブンブン振り回していて、

タンパク質などいろんな物質にブンブンぶつかっている。

そうイメージすると、ケトンが『脂肪分解』『瘢痕形成』『乳酸分解』などいろんな作用を持つ意味が分かりますよね。

ただ暗記するだけじゃなくて、実際にどういったことが起こっているのか

知ることが大事なんです」

と太田奈月先生。

なるほど…。

 

歌って覚えるのは、ただの暗記じゃなくて、ちゃんと意味があるのですね!

 

こんな感じで、エステル、オキサイド、酢酸ベンジル、ジテルペンアルコールなど、さまざまな精油成分を擬人化。

 

歌って踊る講義が、真面目な解説を挟みつつ、続いていき、

生徒さんがずっと笑いながら授業を受けているのが印象的でした。

常にみんなを楽しませようとする太田先生のホスピタリティ、すてきだなあと思いました。

 

そして、講座の最後には、「自分を、精油成分に例えるとしたら、どれ?」というユニークな質問が。

 

すると、なぜか自分を「αピネン」に例える人が多く、

・場の空気を整える人

・自分の周りは常にキレイに整えている人

・仕事のフットワークが軽い人

といった人物イメージが出てきました。

 

「人に例えると、化学も面白くなります。妄想力を膨らませてくださいね!」

と太田先生。

 

よく考えたら、分子だって実体のあるもの。

擬人化はぴったりの学習法かもしれません。

 

アクトインターナショナルでは、

「アロマインストラクター必須科目」として、定期的に講座が開催しているので、

化学を楽しく学びたい人は、ぜひ一度、参加してみてください~。

 

ではではまたー。

 

〔講座詳細〕

講座名:「わかりやすい!役に立つ!と大好評の精油の化学講座」

主催:アクトインターナショナルスクール  http://www.ais-shizuoka.com/

開催時間:2日間。各日10~17時。

開催地:東京・四ッ谷

費用: 63,500円(税込)

セラピーの種類:アロマテラピー

セラピーのレベル:中・上級

セラピーの先進性:オーソドックス(根源的)

セラピーを活用できる場所:サロン、アロマ教室

講座に向く人:アロマテラピーを学んでいる人。アロマテラピーをサロンや教室で活用されている方。誰でも受講可能。

体験者:セラピスト編集部 半澤

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