セラピストの人生は楽しい!「アロマセラピスト・吉田美穂さんインタビュー」

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 「セラピスト12月号」で100人のセラピストたちに聞いた、「成功ストーリー」。

誌面では紹介できなかったセラピストたちのメッセージ。

その第二弾は、吉田美穂さんです。

 

 

吉田さんは、東京国立市にある、冷え取りとデトックスの専門サロン「detox spa 榧-kaya-」代表を務めています。

ハーブショップ「カリス成城」での店長職や商品開発の他、徳島のスパのマネジメントの経歴を持っています。

 

 

——セラピストを目指した理由を教えて下さい。

 

吉田美穂さん(以下、敬称略) 20代前半、オーストラリアに暮らしていた時期があったのですが、アロマやハーブなどの自然療法が生活に根づく様子に感動し、帰国後にハーブショップのカリス成城に就職、ハーブやアロマの知識を深めていました。

4年ほど直営店や企画など携わらせていただきましたが、 父が遺した「何かを成し遂げたい、自分に合った仕事を見つけたいのであれば、自分にできることから探し、人が喜ぶことを選び、そしてそれが時代が求めていることなら尚さら良い」という言葉。

「お前の手は凄いな。あったかい」という病室での一言。

これが、セラピストを目指すきっかけとなりました。

 

——セラピストとして活動してゆく中で、嬉しかったこと、学んだことは何でしょうか。

 

吉田 自分のセラピーにおいても大きな学びとなったのは、セラピストの傍ら行っている、藍染めのものづくり活動です。

薬草としての藍染めを研究されている方とのご縁により、日本三草の1つとも言われる”藍”と出合い、そして藍を取り巻く方々と、その方々と共に作り上げてきたものづくりを通して、とても多くのことを学ばせていただきました。

 

「染めにはその人の心が写し出されるんですよ…イライラしたり、心がざわざわしていると、不思議とムラになりやすい…」という言葉があります。

 

確かに、あれやこれやとざわざわした心で染めると、手の生地への扱いが乱暴になるのか、なんだかキレイに染まりません。

 

「藍染は酸化することで色が変化します。甕に生地を入れる時は空気をあまり入れないように静かにやさしく入れてください…」

 

この言葉は、大雑把に生地を入れてしまうと空気も入ってしまい、ムラが出やすいという意味を含んでいます。

セラピーでも、最初のタッチングはとても大切に行うもの。

藍染の染料は発酵染料なので生きています。

生きた染料から色をもらうわけですが、私は藍染がセラピーととても繋がることを感じました。

染色を通して心を平らにする大切さ、手で感じることの大切さを学び、セラピストとしての施術に大きな変化を与えてくれました。

 

——吉田さんにとって、セラピーとは何でしょうか?

 

吉田 私にとってセラピーとは……たくさんの喜びと、エンドレスな学びがあるライフワークです。

クライアントさんたちは、心身の疲れを解きたくていらっしゃるのだと思いますが、施術を重ねていくことで身体が少しずつ変化していくことにワクワクしたり、私自身もセラピーを通して静かで穏やかな時間を共有させてもらっています。

何より、人間の身体や心がもつ自然治癒力という神秘的でたくましい強さを、セラピーを通して発見できる日々に、たくさんの感動があります。

人生は選択の連続で、自分が選んだことが果たして正しかったのかと自問自答することもありますが、この仕事を選んだ自分は褒めてあげたいです(笑)。

 

編集部I

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