6月の花にはダマされている? 日本の植物に癒される「水無月」…梅雨時季なのに「水無」?

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 こんにちは、編集部のSです。

 6月に入り「梅雨」の便りも聞こえはじめる頃、なんとなく目に留まるようになる花があります。
「雨の似合う花」なんて言われたりもする“紫陽花(あじさい)”。いろんなところで目にするようになりました。

 そして、自宅に1株だけ生えている紫陽花も ちゃんと咲き始めました。

 お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、おそらく原種の「ガクアジサイ」(もしくはその近種)だと思います。
より華やかな雰囲気の「手毬咲き」の品種(セイヨウアジサイなど)とは、花の付き方が違います。
じつは、このガクアジサイの“本当の花”は つぶつぶの方で4枚の花びらに見える方は“装飾花”と呼ばれる、“萼(がく)”が変化したものだそうです。
(…手毬咲きの品種に至っては、そのほとんどが装飾花で“本当の花”ではない というのは、不思議な感じがします。)

 また、この時季によく見かける白い花。濃い緑の葉とのコントラストも綺麗な「ドクダミ」。

 お花は綺麗なのですが、ちょっと臭いのと 繁殖力の強さから時々除去しないと手に負えなくなりそう。
そして、この花も 白い花弁に見える部分は“本当の花”ではないらしいのです。

 花だと思って眺めていたものの大部分が、じつは“本当の花”ではないと知り、そもそも“本当の花”って何なんだろう?と疑問が芽生えました。

 紫陽花には有毒な種類もあるようなので食用には適しませんが、「ドクダミ」の方は「ドクダミ茶」なんてものがあったり、漢方で薬の材料としたりするなど、日本人は有用な植物として扱ってきた歴史があります。
 そもそも、名前が「毒矯み(毒を抑える)」から来ているというのですから、そのストレートな命名に驚かされます。

 どこか「海外からのもの」に魅力を感じてしまいやすい日本人(私だけ?)ですが、日本にも昔から有用な植物を生活に取り入れ活用してきた歴史があります。

 日本の植物を有効活用するといえば、発売中の『セラピスト6月号』では「人と自然をつなぐ、日本産精油」と題した連載企画を掲載しています。
 日本産天然精油連絡協議会 専務理事の稲本正さんとの往復書簡のかたちで、日本産精油をとおして再び自然とつながる方法を探っていきます。

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