薬膳料理から学ぶ中医学セミナー 取材レポート

投稿日:2017年5月25日

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「アレルギー疾患のある子どもが増えている」「日本人の5人に1人は花粉症」などなど、アレルギーの症状に悩まされている人は多いですよね。私も小学1年生のときに花粉症を発症して以来、毎年冬の終わりには憂鬱になります。
しかし、なぜそんなにアレルギーを発症する人が増えたのか。これは、食生活が原因だという説があります。私の場合も、食べる物によって花粉症の症状がひどくなったり、和らいだりします。

そこで、今回は「アレルギーにならない!薬膳料理から学ぶ中医学セミナー」に参加して、アレルギーの症状を抑える薬膳料理や中医学の考え方を学んできました。講師は国際薬膳学院の主任講師・寺薗真衣先生。和学薬膳協会の理事で、以前は薬剤師のお仕事をされていたそうです。
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セミナーは3部構成で、第1部は「中医学と薬膳の基礎」について学びました。「中医学とは何か?」「西洋医学とはどう違うのか?」から始まり、五臓六腑を中心に中医学の考え方を寺薗さんが解説してくれました。
中医学とは、中国の王様の不老長寿と子孫繁栄のために発展した学問だそうで、「スタミナアップとアンチエイジングに強い」と寺薗さん。特に虚弱体質な方には、ぜひ学んでいただきたい考え方です。

次は、自分の体質チェックです。肝、心、脾、肺、腎の五臓について、チェックシートで一番養生すべきポイント臓器を確認します。(ちなみに私は肝を養生すべきと出ました)。この五臓を、自然界にある5つの物質の関連である五行に当てはめて、それぞれの臓器の関係を考えるのが五行学説です。それぞれの臓器の特徴と関係性がわかりやすくなります。この考えに基づくと、アレルギーは「肺」の病だそうです。

中医学の基本のあとは、薬膳についての解説です。「薬膳」というと、漢方薬を使ったような難解な料理で、あまりおいしくない・・・そんなイメージが一般的だと思います。しかし、寺薗さんが普段食べているものの写真を見せてくれたのですが、とってもおいしそう。「薬膳とは食材のピックアップテクニック」のことだという話を伺い、納得しました。
食材をピックアップするには、その効能について知っておかなくてはいけません。どの臓器にアプローチする食材かがわかる五味、五色や食材が持つ身体への影響力の四気の考え方を学びます。
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そして、いよいよ薬膳料理をつくってみる第2部へ。今回つくったのは「さつまいもと枝豆のサラダ
塩麹ドレッシング」「かぼちゃ饅頭
鶏ときのこのそぼろあんかけ」「トマトと白きくらげのねばねば海藻ソースあえ」「はとむぎときのこのポタージュスープ」「甘酒と黒ごまのプリン」の5品。

どの料理もすぐ家庭料理に取り入れることができるもので、とてもおいしく健康的です。

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料理を堪能した後は、第3部の「アレルギーにならない薬膳」。当日つくった料理で使った食材の説明や、アレルギーの原因、食べて良いもの・悪いものなどについて知ることができました。

この寺薗さんの「中医学セミナー」は、6月1日からセラピーネットカレッジにアップされる予定です(http://www.therapynetcollege.com/)。

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