セラピスト12月号の第1特集では、セラピストの人生に影響を与えたり、ココロとカラダに関連する「本」を紹介しています。ここでは、特集の連動記事として、セラピースクールの講師たちが、生徒にオススしたい「本」を紹介します。
構成◎本誌編集部
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英国IFA認定アロマセラピスト
小澤智子さんオススメの本
『クリニカルマッサージ ひと目でわかる筋解剖学と触診・治療の基本テクニック』
James H.Clay David M.Pounds著
大谷素明監訳/医道の日本社
筋肉を身近に感じ、施術の練習に役立ちます!
私がオススメする本は、『クリニカルマッサージ』です。本書は、筋肉が単体で解説されていて、筋肉と骨の両方をビジュアルで確認できる描写はこの本ならではの特徴です。この描写手法は理解力のスピードアップに貢献することでしょう。また、解剖学に苦手意識をお持ちの人でも、筋肉を身近に感じられるようになるはずです!施術の練習におおいに役立ちますよ!
また、『ボディナビゲーション』は、筋肉の作用や動きとの関係を教えてくれる本です。手書き風の絵が難しさを緩和してくれていますが内容は充実しています。ワンランク上の解剖を勉強したい方にオススメです。
『ファッシャルトリートメント』も、ぜひ参考にしてください。こちらは、筋膜や筋膜リリースについて解説されている本です。何冊か同じ著者の本が翻訳されていますが、私はこれが一番わかりやすく解説されていてよかったです。
(Well-being株式会社代表取締役 http://therapure.jp)
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女性ホルモンバランスプランナー
烏山ますみさんオススメの本
『見るみるわかる骨盤ナビ』
竹内京子・岡崎優子監修/ラウンドフラット
骨盤や骨盤底筋群の豊富なイラストが、とても分かりやすいです!
本書は、骨盤に特化した書籍です。子宮・卵巣を語る上で、それらを守る骨盤や、その周辺の筋肉について知ることが大切です。女性にとって大切な骨盤底筋群についても、カラーで分かりやすく載っているため、どのように筋肉が成り立っているのかよく分かります。さらに後半にはストレッチも記載されているので、お客さまの施術にすぐに活かすことができます。骨盤や骨盤底筋群について豊富なイラストをもとに書かれているため、視覚的に理解しやすく分かりやすい書籍です。
(aroma&esthetic ICHIKA.代表 http://esthetic-ichika.com)
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英国ITEC認定アロマセラピスト
小林ケイさんオススメの本
『皮膚は「心」を持っていた!』
山口創著/青春出版社
肌に触れるシンプルな行為が、体調や心を整えてくれます!
本書は、私が講師を務める「ベビー・タッチングケア講座」でご紹介している、「子供の『脳』は肌にある」の著者、山口先生の新著です。「肌に触れること」。そんなシンプルな行為が、実は体調や心を整えてくれるということを科学的に解説しています。赤ちゃんに優しく触れることの大切さは、少しずつ世の中に認知されてきていますが、大人はいまだに「もっと強く!」と痛気持ちよさを求めてくるクライエントも多く、それによって身体を壊してしまうセラピストが後を絶ちません。シンプルなタッチングの有益性を、私たちセラピストが理解して、社会に広めていきたいですね。心を整える触れ方など、即実践できるイラスト付。施術家にはぜひ手に取っていただきたい一冊です。
(一般社団法人エッセンスオブヒール代表 http://kobayashikei.info)
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英国IFPA認定アロマセラピスト・プリンシパルテューター
冨野玲子さんオススメの本
『経穴マップ』
王暁明・金原正幸・中澤寛元著/森和監修/医歯薬出版株式会社
ツボの名前や位置が覚えやすく、東洋医学初心者にオススメ!
難しく、取っ付きにくいと思われている東洋医学を,アロマセラピストの方に分かりやすくお伝えすることをライフワークとしています。そんな私が、ツボを初めて学ぶ生徒さんにおすすめしているのが、『経穴マップ』です。この本は、ツボの名前に仮名が振ってあること、ツボの英名が併記されていること、ツボの位置が細かすぎないことの3拍子が揃っているので、東洋医学初心者の方にオススメです。また、解剖学的に形の無いツボを、骨格、筋肉、神経、リンパと重ねて描いてあり、他の本には無い面白さがあります。細かくツボの位置を探るのではなく、筋肉など組織の中にツボを感じて見つけるということは、アロマセラピートリートメントにツボへの施術を組み込みたい方にとても役立つでしょう。
(自然療法の国際総合学院IMSI学院長 http://www.imsi.co.jp)
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英国IFA認定プリンシパルテューター
バーグ文子さんオススメの本
『プラント・ラングエージ』
カート・シュナウベルト著/フレグランスジャーナル社
精油の無限の可能性と、新しい見解を与えてくれます!
いつも私のスクールの生徒には、参考文献を多く紹介しています。たくさんの本の中で、アロマテラピストとしてステップアップするための1冊をオススメするとしたら、来春発刊になるカート・シュナウベルト博士の『プラント・ラングエージ』をオススメします。精油は様々な側面を持っており、化学成分、香り、その植物が生き延びて来た独自の戦略が秘められています。その様々な側面にアプローチし、精油の無限の可能性について複数の医師や専門家の研究と実践のエッセンスを紹介しています。今までの「00の症状にはXX」、「00にはXXの成分が効く」のような単純化したアプローチをしている場合、新しい見解を与えてくれる素晴らしい本です。英語版は”Healing Intelligence of Essential Oils”です。
(ロンドン・スクール・オブ・アロマテラピー日本校校長 http://www.lsajapan.com)
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鍼灸あん摩マッサージ指圧師
広橋憲子さんオススメの本
『スウェーデンマッサージ入門』
広橋憲子著/医道の日本社
顧客満足度の高いケアができる、セラピストになるでしょう!
私がオススメする2冊の本は、いずれも30年にわたる臨床と大学や専門学校における「マッサージ教育」の経験から創り上げた実用書です。そのため、しっかりと読み込めば、「クライアントに満足してもらうケアができるセラピスト」になれるでしょう。
一冊目の『スウェーデンマッサージ入門』は、全てのマッサージの基本、「スウェディッシュマッサージ」を現地留学の経験を基に、セラピストのニーズに合うよう画像入りで分かりやすく記述しています。まずはこの本で、しっかりと基礎的な姿勢や技術を身に付けましょう。
つづいて紹介するのは、『ディープティシューマッサージ』です。私たちの人体は、色々な筋肉が重なり合っています。そこで、身体の表面、浅層から最深部までケアできる方法を、この本で身につければ、クライアントの「多様な愁訴や要望」に的確にマッサージで対応できるようになります。
(日本マニュアルセラピー協会チーフインストラクター http://japan-manual-therapy.org)
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オーラソーマ英国本校公認ティーチャー
武藤悦子さんオススメの本
『スピリチュアル事典』
武藤悦子著/主婦の友社
私の集大成となる一冊をオススメします!
手前味噌ではありますが、私の著書『スピリチュアル事典』をオススメします。本書は天使、アニマルセラピー、アロマ&ハーブセラピー、占星術、オーラソーマ、アーユルヴェーダ、ブルーブリント、チャクラ、カラー、コンシャスビューティ、夢、妖精、フラワーエッセンス、女神、ハムサ、インナーチャイルド、直感、カバラ、ラッキーシンボル、マクロビ、マスター、マンダラ、瞑想、月、ヌメロロジー、ワンネス、オーガニックコスメ、パートナーシップ、過去生、パワースポット、クリスタル、祈り、浄化、レイキ、音の癒しとマントラ、知恵の言葉などが、カラーイラスト入りで書かれている私の集大成となる一冊です。また、もう一冊、『幸せを手にする人は、「色の言葉」を聴いている』は、吉本ばななさんから「武藤さんのお人柄そのものの、あたたかく静かで、力強い良い本です」と推薦いただいていまして、こちらもオススメです。
(ディヴァライト主宰 http://divalight.jp)