こんにちは。編集部のMBです。
セラピスト4月号が発売中です。お手に取っていただけましたでしょうか? 4月号では、巻頭企画としてセラピスト誌としては初めてのテーマ「お香」を取り上げています。その取材のなかで興味深かったものを一つ紹介させて頂きます!
日本における香の歴史は古く、今からなんと1500年もさかのぼります。でもそれは、貴族など地位の高い層のたしなみ。より広く一般的に楽しまれるようになったのは、江戸時代。その少し前、室町時代にある高僧が中国の漢詩(詩人/黄庭賢)に記された「香十徳」を広めたことでその魅力が知られるようになったのだそう。その高僧とは一休宗純。アラフォー&アラフィフ世代なら、アニメのあのまんまる顔が浮かんでしまうあの“一休さん”です。
「香十徳」は、香が人の心身に与える効果効能が“十の徳”として四字熟語で記されたもので、現代にも語り継がれています。
「香十徳」を分かりやすく意訳すると、
①感覚が研ぎ澄まされる、②心身の浄化、③けがれを除く、④眠気を覚ます、⑤静けさの中に安らぎが得られる、⑥多忙時に心を和ます、⑦多くても邪魔にならない、⑧少なくても十分に足りる、⑨年月を経ても朽ちない、⑩常用しても障りない
という10のメリットが記されています。
アロマの効果を記したあの有名なガットフォセの「アロマテラピー」よりもずいぶん前に、日本人(の一部)は香りが身体に与えるメリットを知っていたのかと思うと、心に染み入る物があります……。同時に、その内容が今日でも共感できるものである事に驚きます。人間の本質ってかわらないのですね~。
そんなお香のお話を、4月号では“香の伝導師”と言われる香の第一人者、稲坂良弘氏にたっぷり伺いました。ぜひご覧下さい!