身体を活性化させ、心を開放し、魂にまで深い癒しをもたらしてくれる“音のセラピー”。『セラピスト』2020年10月号の第2特集では、音の効果にさまざまなセラピーを組み合わせて活動する5人のセラピストと、10種類の楽器をご紹介しました。本誌に登場したなかから厳選13の「音アイテム」の実際の音色を、ここでは一挙に試聴いただけます。直接触れずとも心身を癒す、音の魅力を体感してみてください。
構成◎本誌編集部
セラピストが奏でる5つの音色
セッションに相乗効果をもたらしてくれる音のセラピー。実際にセラピストが奏でる5つの音色を聞き、その心地よさを体感してみてください。
贄川治樹
「いのち湧く~ジャンベ演奏~」
太古の昔からさまざまな文化に存在し、宗教儀式やヒーリングに使われてきたドラム。そのリズムと音色は、自身の中にある力強い生命力を呼び覚ましてくれる。
奏者profile
にえかわはるき 国連NGO The World Council For Psychotherapy(WCP)公認心理療法家、ヨーロッパ身体心理療法協会(EABP)公認身体心理療法家、EABP公認スクールBIPSディレクター、Biosynthesis公認心理療法家、リズムセラピー研究所所長、セロトニンDojo師範、越後奥寂庵庵主。
[リズムセラピー研究所]https://rhythmtherapy.jp
福島千種
「Gate」
石川県在住の鍛冶師・河上知明氏が生み出した楽器で、鉄製とチタン製の2種類あり、一つひとつが手作りのため奏でる音階もすべて異なる。チタン製は「宇宙の響き」、鉄製は「大地の響き」を表現する。
奏者profile
ふくしまちぐさ カリフォルニア州認定エサレンボディワークプラクティショナー、米国SomaEnergetics社認定音叉セラピスト、三昧琴奏者。自宅サロン「スペースU:nest」オーナー。自主制作CD販売、国内海外でのイベントでの演奏多数。
[スペースU:nest]https://space-u.net
和真音
「『8分間の倍音ヒーリング』シンギング・リンの調和の世界」
多くの倍音(周波数が基音に対して2倍、3倍と倍数で鳴り響く音の成分のこと)を含み、倍音同士が共振共鳴現象を起こすことで究極の癒しへと導く、音響楽器。
奏者profile
かずしおん 音響療法家。心理カウンセラー。イメージ&カラーコンサルタント。Sion Inc.株式会社代表。静岡大学大学院、上智大学カウンセリング研究所卒業。9・11を現地で体験し、帰国後にシンギング・リンを開発し、独自の音響療法も構築。バランスを崩した現代人の身体・心・魂の健康回復に貢献し、国内外でセラピストの育成にも尽力。著書『全倍音セラピーCDブック』(小社刊)。オリジナルCD『聖なる鈴響』『音神話』他。
[Sion Inc.株式会社]https://www.sion-inc.com/
TOMOMI
「ガヤトリーマントラ」
インド最古の経典「ヴェーダ」を唱える、ヴェーディック・チャンティング。そこには、人が生きる上で必要なあらゆる知識が書かれている。ここで唱えられているのは、太陽を称える至高のマントラ「ガヤトリーマントラ」。
奏者profile
ともみ 「YOGA NAADA」主宰。ヨーガ・セラピー、ヨーガ哲学(ヨーガスートラ)、ヴェーディック・チャンティング、インナーチャイルドワークなどを通じて1人ひとりが本質とのつながりを取り戻していくためのサポートを行う。コーラスグループ「AK choir」所属。
[YOGA NAADA]https://www.yoganaada.com
立家真琴
「真琴~即興演奏~」
2012年に日本で誕生した弦楽器。すべて手作業で作られており、「愛の周波数を奏でる楽器」と言われている。今回のサンプルは、立家真琴さんが即興で弾いた「真琴」の演奏。その音色が持つ528Hzの周波数は、太陽と木星から発せられる振動と同じで、壊れたDNAを再生し、「愛・信頼・喜び・勇気」を与えてくれる。
奏者profile
りゅうけまこと 宮城県仙台市在住。音の療法、サウンドセラピスト&カウンセラー&ライフコーチ。「サウンドセラピーまこと」代表。音楽、自然界、楽器からの『音』を使った癒しを愛し、心・身体・経済全ての自立のサポートを行う。
[サウンドセラピーまこと]https://makotosound.art
(CD購入はコチラ https://makotosound.art/cd)
さまざまな音セラピーの音色に触れる
他にも、奏者に癒しをもたらし、施術効果を高めるさまざまな音アイテムが存在します。自分に合った音色と効果を見つけてみてください。
ティンシャ
心の奥まで染みこむ、透明感あふれた長い響きが特徴。ヒーリングのプロ専用品のため、クライアントはもちろん、セラピスト本人にもリラックス感と深い癒し、そして浄化をもたらしてくれる。[取材協力:アマナマナ株式会社]https://www.amanamana.com
チャイム
上部のヒモを持ち、前後左右にゆっくりと動かす。また屋外などに吊るすと、そよ吹く風が思いがけないメロディを奏でてくれる。特有の響き、音のエネルギーを持つ。[取材協力:株式会社くりすたり庵]https://crystalian-shop.com
クリスタルボウル
人間の骨の中にもあるケイ素と共鳴し、身体の内側で音が鳴っている感覚がするのが特徴。回すことで倍音が生まれ、身体の中に音の余韻が長く残る。さらに、血液の滞りを正常化し、身体の痛み・凝りのあるところを楽にする。[取材協力:日本クリスタルボウル協会]https://www.7crystalbowls.jp
音叉
128ヘルツ音叉はあまり音は出ず、振動で感じるアイテム。鳴らして身体に直接当てる。アタッチメント交換により、コリほぐし・ツボ押し・フェイシャル等広く応用することが可能。
[取材協力:一般社団法人日本音叉療法協会]http://japan-onsa.org
ジェンベ
素手の掌や指で叩いていく。打面の皮の場所と叩き方で、低・中・高の3つの音色を出すことができる。豊かな低音とキレのある響きがリズムを刻み、身体そのものに高揚感を与え、不安から解放してくれる
[取材協力:TDF東京ジェンベファクトリー]http://tokyodjembefactory.com
ハルモニウム
倍音を含む揺らぎのある、どこか懐かしさを感じる音色。低音、高音リードを同時に鳴らすことでより奥行ある華やかな演奏も可能で、「音ヨガ」と呼ばれる“キールタン”の伴奏にも使用される。[取材協力:民族楽器コイズミ]http://www.koizumigakki.com
ネイティブドラム
古来よりシャーマンやネイティブアメリカンの儀式に使われており、皮紐を編んだ持ち手を握ってマレットで打面を鳴らす。鹿皮の振動から生まれる、柔らかで深みのある低音と豊かな倍音が、身体と心に響き渡る。[取材協力:フレームドラム工房・音鼓知振]https://www.facebook.com/onkochishinframedrum
ディジュリドゥー
世界最古の管楽器の1つと言われ、オーストラリア大陸の先住民「アボリジニ」が1,000年以上前より使用したとされる金管楽器。元来はアボリジニが精霊と交信するために祭儀等で使用していたもので、倍音を含む独特の重低音が心地よい。[取材協力:有限会社ガイアリンク(地球雑貨アースヴィレッジ)]http://www.gaia-link.com