こんにちは。
すっかり秋めいて涼しく(寒く?)なってきましたが、10月20~22日の3日間に東京ビッグサイトで開催された『第1回 Femtech Tokyo』に行ってきたました! 外の肌寒さもなんのその、会場は満員御礼&大盛況で、ものすごい熱気にあふれておりました。
フェムケア・フェムテック市場として注目を集めだしたのはここ数年のことかもしれませんが、女性の心身ケアについて、セラピストの皆さんは10年も20年も前からずっと関心をもってきたはず。最新情報を求めて会場に足を運んだという方も、もしかして多かったのでは‥‥!? 本誌でも毎回反響が大きいのが「更年期」や「女性ホルモン」をテーマとした特集ですから、編集部としてもぜひチェックしたいイベントの1つでした。
今回は1・2日目がビジネス向け、最終日が一般にも公開というスケジュールで、私が訪れたのは一般公開デー。それでは早速、会場で気になった出店、情報などを少しご紹介します。
会場に入ってまず驚いたのが、ベビーカーの女性を結構見かけたこと。一般公開日ということもありますが、人で混み合う展示会場では、なかなか小さなお子さん連れだと大変です。それでも足を運ぶということは、母として、女性として、それだけ見逃せないイベントだったということなのだろうと感動します。
会場内のゾーニングは、「プレ更年期・更年期」「妊娠期・産後」「生理・月経」「妊活・妊よう」「すべての女性向け(一般)」の5つ。私自身も大体この順番にめぐってみました。
最初に訪れたブースは、フェムテックサプリメントに行列ができていたシックスセンスラボ株式会社さん。東洋医学の考え方に基づいた「TUMUYUI」は“美と健康をつむぎ、未来へむすぶ。”をコンセプトに作られた、女性のための6つの目的別サプリメント。ゆらぎを落ち着かせる「月」、心を静める「静」、88種の発酵植物酵素で巡りをよくする「巡」、季節や環境に負けない「守」、ハリと艶やかさに導く「美」、エネルギーを満たす「氣」のラインアップ。
会場では簡単なWEB診断ののち、いまの自分に最適なサプリメントのサンプルを配布していました。私はエネルギー不足という結果で「氣」をいただきましたよ!
そのままお隣のブース、株式会社太陽マークさんの「FI ME KA」にお邪魔しました。素敵なボトルと、植物感溢れる展示を見て「マッサージオイル‥‥?」と吸い込まれましたが、こちら(右写真)は飲用のCBDオイルでした! 5%配合、10%配合と用途によって使い分けられ、それぞれ配合する植物由来成分が異なります。植物との組み合わせによっても相乗効果が変わるようで、柑橘&ミント系とカモミール&ラベンダー系。どちらも香りだけでも癒されそうですが、身体の恒常性を整えるCBDの作用により、更年期やPMSなどの女性のゆらぎにも穏やかな変化が訪れるのだとか。
また、15ml程度の吸水性能をもつショーツ(左写真)も魅力的でした。見た目のエレガントさもさることながら、ほぼオーガニックコットンでできた生地は、抗菌防臭も兼ね備え、軽い尿漏れや生理の終わりかけなどにも代用できそうです。
呼び止められて立ち寄ったのは、カフカ株式会社さん「ANGELITE」。なにやらラテックス的なショーツ??と思いきや、これが実は三菱重工さん開発の“呼吸する素材”ディアプレックスを使用した、女性サポートインナーなのだとか。個人的に今回一番驚いたのですが、防水と透湿という一見相反する機能を兼ね備え「漏れない」のに「蒸れない」のです! たとえば生理2日目などの経血量の多い日に下着の上から一枚着用することで、もしもの漏れもしっかりガード。しかし、湿度は排出できるため、下着の中でムレることはありません。生理中の不快感が大幅に軽減されれば、女性のQOLもぐんと上がりそうです。
そのうえ、蒸気は通しても、ヘモグロビンやウイルスは通さない構造とあり‥‥うーん、本当に不思議です。ヨガウェアや介護の現場、施術ベッドなど、何かいろいろと使い道が広がっていくのではと期待が高まります。
続いては、神戸市から出展された有限会社セルフさんの「薬膳食材甜蜜蜜」。もう一目見て気になってしまった薬膳ブースでした。東洋医学でいう”未病”の状態を解消する食材を用いた、スープ(ミール)キット、中国茶、グラノーラ、クッキーなどなど。店頭では、女性の「気」と「血」を補う“ドライなつめ”を試食させていただきました。毎月大量の血液を排出する女性の健康・美容に、そして葉酸も豊富なため妊活にも役立ち、まさに女性のお助け食材なのだとか(しかもとっても甘くフルーティーで美味しい!)。
地元神戸では薬膳料理の飲食店も展開しているそうで、近くにお住いの方はお店でも楽しめるのが羨ましいです。
そしてそして、お次も遠方・広島より出展のフジスコ株式会社さんの「WOMEN’s」ブースにお邪魔しました。もともと飲料メーカーとして事業スタートし、時代のニーズに合った機能性表示食品や製品なども広く展開されているのだとか。「WOMEN’s」は、そんな技術を活かした、健康の課題を抱える全ての女性を応援する製品を扱います。
よもぎを中心に、ハーブや乳酸菌生産物質などの天然成分を配合した、女性のための入浴剤「+Relax」や、女性特有のショーツ汚れに対応するランジェリー用洗濯洗剤「+Wash Off」。それから、会場では2種の試飲ドリンクが用意されていて、酸味強めで集中力が高まりそうな「+vitality」、フルーティーな甘みにやさしい酸味が爽やかな「+Balance」のどちらも飲みやすかったです。ボディワークや施術前後にも嬉しいかも‥‥と頭をよぎりました。ちなみに、共同開発やOEMで差別化した商品作りも得意とされているので、サロン向けドリンクなどのご相談をしたい方もぜひチェックしてみてください。
株式会社グラフィコさんは、このイベントで、女性向けの新ブランド「withFEM」をお披露目。炭酸アロマバスパウダー、冷えとりサプリ、よもぎ温座パットなど、新製品ラインアップを沢山の方が手にとってチェックされていました。お話を伺って驚いたのですが、このよもぎ温座パット、実はドラッグストアなどでの発売15年を迎えたロングセラー商品の、なんとwithHEMオリジナルパッケージだったのです。よもぎの力でじんわりと“温膣”できるアイテム、使ったことのある方も多いかもしれません。
「天然精油」の言葉に惹かれて訪れたのは、Mellow.さんのブース。デリケートゾーン用のスキンケアを取り扱います。植物由来成分を豊富に使い作られたウォッシュ、セラム、エッセンスの3種で、繊細な部分のお手入れが可能に。香りはいずれも強すぎず、ユニセックスで使用できそうでした。テスターを試すと、ジェル状のテクスチャーで、水のようにサラリとした感触。フェイシャル用の基礎化粧品ほどこっくりはしていないながら、その後手洗いしても、うっすらと潤いが残っているのを実感しました。特に出産後や更年期には、デリケートゾーンも乾燥が進みストレスを感じやすいそうですよ。気になる方はチェックしてみてください。
神奈川の鍼灸・整骨院から誕生した「整体ショーツ」。株式会社ボディスプラウトさんでは、猫背や反り腰などから姿勢の崩れた人が多いことに着目し、履くだけで骨盤から整い姿勢改善を促す下着を手掛けます。実は使用者からの声で分かったそうですが、骨盤を立てることで骨盤底筋トレーニングになり、尿モレも改善する傾向があったのだとか。
またこの会場で、女性の尿失禁解決とQOL向上のための活動チーム「チーム・モレンヌ」を発足。研究チームやメディア、行政とも協力し、女性が生き生きと活躍する社会を目指します。
最後に訪れたのが、株式会社SAKITUEさん。本誌でもご紹介したことのある、デリケートゾーン用のオイル「Lunafull」を製造販売しています。女性ホルモン様作用をもつイラン原産の野生ザクロのシードオイル、オメガ脂肪酸の豊富なピスタチオオイルなどを贅沢に配合したアイテムで、デリケートゾーンに使用するだけで、塗布部位はもちろん全身への健美効果が見られるといいます。
右写真のマシンは、座るだけで骨盤底筋の筋トレ&膣トレが簡単に実現する「EM PELVI」。表皮から7~10cmの深部にまで電磁波が届き、骨盤底筋に刺激を与え鍛えてくれます。私も試してみましたが、3段階ある強さのうち、LV1で既に効いてる!と実感できるほど。感覚としては、お尻をキュッと締めて緩めてを繰り返されるイメージですね。
今回は130以上のフェムテック企業様が出展されていたということで、1日では回りきれないほどの充実イベントでした。上記以外にも他にもたくさんのブースでお話を伺ったのですが、まだまだ知らない情報や最新技術が目白押しで、女性にとってそれだけ悩みの深いジャンルだったということですよね! 次回第2回は2023年10月5〜7日の3日間開催ということで、ぜひ来年は足を運んでみてはいかがでしょうか。
そして、12月には弊社イベント「THERAPY WORLD Tokyo2022」も開催ですよ! 専門誌ならではの豪華講師陣が勢ぞろいするセミナーも絶賛受付中です。こちらもチェックをお忘れなく☆
編集部T
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セラピーライフスタイル総合展「THERAPY WORLD Tokyo 2022」
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