桃の節句なので? 麹と甘酒の効能について♪

投稿日:2023年3月2日

「1月は行く(往ぬる)、2月は逃げる、3月は去る」
と言いますが、
2023年も、早くも6分の1が終わってしまいました!
やはり年度末。
3学期にあたる時期は何かと忙しく、いつの間にか過ぎ去ってしまいますね。

つい先日仕事始めだったような気分なのに、明日は桃の節句です。
この時期、幼稚園や保育園では「たのしいひなまつり」がよく歌われますね。


ところで、この歌の3番の歌詞、ご存知ですか?

♪金の屏風に映る日を かすかにゆする春の風
 少し白酒 召されたか 赤いお顔の右大臣♪

子どもの頃、この白酒と甘酒がごっちゃになっていて、
「甘酒でも酔う人はいるんだ〜」なんて勘違いをしていた私。

甘酒は、ざっくりいうと米麹とお米と水を混ぜて加熱&保温して作ります。
(興味のある方は、作り方を調べて是非手作り甘酒に挑戦してみてください☆)

一方の白酒は、もち米にみりんか焼酎を混ぜて作るということで、アルコール度数およそ9%の、れっきとしたお酒です。全然違いますね!

昔は、お酒に桃の花びらを浸して「桃花酒」として飲まれていたのが、江戸時代の半ば頃から白酒の上に桃の花びらを置いて飲むのが流行したのだそうです。粋な町人文化という感じですね。
と言いつつ、ひな祭りのお食事会なんかがあったら、つい、ちらし寿司に合わせてビールか日本酒をチョイスしちゃいそうな私ですw

 

さて、「飲む点滴」とも言われる甘酒。
『セラピスト』2022年10月号の7大食事療法の特集でも、ヴィーガン&発酵食について教えてくれた室谷真由美さんとファスティングについて教えてくれた圓尾和紀さんが、甘酒やその原料となる麹を激推ししていました。

では、甘酒って何が良いの?
甘酒には、約40%のブドウ糖のほか、オリゴ糖、食物繊維、アミノ酸、ビタミンB群、30種類以上の酵素など、さまざまな栄養素が含まれています。

ブドウ糖
……代謝を上げ、疲労を回復させる効果
オリゴ糖
……腸内環境を整え、身体の免疫力を強化する効果
食物繊維
……腸内環境を整え、身体の免疫力を強化する効果
アミノ酸
……高血圧などの抑制効果
ビタミンB群
……皮膚・髪・爪に必要な栄養素。美容効果、代謝UP、疲労回復効果

 

こう挙げていくと、「飲むしかない!」という気になりますよね。
独特のクセがある味が苦手な方は、豆乳やコーヒー、柑橘のジュース、トマトジュースなどと割って飲んでみると、驚くほど飲みやすくなります。また、飲むヨーグルト風の発酵甘酒なども売られているようです。
ちなみに私は、気が向いたとき、パウダーの青汁と豆乳で割って、抹茶オレのような味を楽しんでいます。

そもそも甘酒に使う麹が、日本の食生活には欠かせないもの。

麹は「ニホンコウジカビ」という菌を、蒸した米や麦、豆などに繁殖させたもので、甘酒のほか、味噌、醤油、みりん、お酢、日本酒、焼酎、お漬物……などなど、さまざまな発酵食品を作るために利用されています。
麹がなければ日本の食卓は成り立たない! といっても過言ではないでしょう。

そんな麹は「酵素の宝庫」とも呼ばれ、30種類以上もの酵素を含んでいます。
消化や吸収の促進、腸内環境を整える、免疫力UP、肥満防止、美肌効果などなど、酵素の働きについては、皆さんご存知の通り。巷にはたくさんの酵素ドリンクやサプリもあふれていますね。

麹についていうと、我が家では、子どもたちと一緒に隔年で味噌を手作りしています。
「手前味噌」は、素朴だけどとても深みのある味わいになり、一度作るとやめられなくなります♪
麹と塩を混ぜ、そこに茹でて潰した大豆を混ぜ、容器に入れて仕込むだけ。

全てを厳選した材料にすると、超高級品ができます。が、同じクオリティのものを買うよりはずっとお得に作れます。
仕込むときに家族の常在菌が入るから、その家族にぴったりの味になるのだとか。

「寒造り」といって、本当は一番寒い時期に仕込んだ方がよい味噌ですが、子どもたちの春休みにでも、今年も仕込んでみる予定です。

編集部H

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