「絵」を描くとなぜ癒される!? アートセラピーの深い話

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アートセラピーイメージ

こんにちは。
春先には、冬用のコートが少しずつなりを潜めて、軽やかな素材や明るい配色に身を包んだ方を多く見掛けるようになります。ほんの僅かずつですが、気分がウキウキと上昇し、選ぶ洋服にも明るさが浮かび上がっているように感じます。
かくいう編集部はあまり変化は見られませんが(笑)

さて、そんな風に潜在意識は、何らかの形で表層に現れることがあります。『セラピスト』4月号では、アートセラピールームPOFを主宰する清水菜穂子さんに、そんな潜在意識と心の癒しについて伺いました。
なぜ絵を描くことで私たちは癒されるのでしょう。

「絵(イメージ)による表現は言語表現よりも、意識のフィルターがかかりにくいです。言葉は限定的に物事を意味することが可能なため、発する際に『この発言の結果はどうなるかな……?』と考えることができます。しかし、イメージはもっと曖昧で多義的なものであるため、表現の際に意識のフィルターがかかりにくいのです。ですから絵には、自分の内界が客観的に表れます」(清水さん)

そうして現れてきたものを見つめることで、自分のなかに起こっていたこと、見ないふりをしていたことなどを知ることができます。無意識のなかに、たくさんの“自分なりの”思考癖が散りばめられている気がします。

潜在意識

「言葉」にすると限定的な意味になってしまうことも、絵のもつ曖昧さで表現すれば、自分自身のフィルターを外すことができる

清水さんと打ち合わせしていて印象的だったのが、「自分のなかの欠如している部分に気づけるわけですね!?」と納得していると「欠如というと少し違うかもしれません。人の心のなかにはさまざまな機能があって、そのなかで無意識的に排除している感情もあるわけです。すると全体としてのバランスは乱れてしまう‥‥そこから心に違和感や不調を覚える場合もあるでしょう」と教えていただいたことです。
私たちの心は、自分自身による無意識の抑圧や遮蔽を、実はちゃんと違和感として分かっているんだなと。そしてあらゆる機能が本来は備わっていて、一時的にスイッチをOFFしているだけなんだ‥‥と妙に納得。なんでしょう、この自分の心身が愛おしくなる感じは。

アートセラピーイメージ

私たちの心は、さまざまな機能からできている。「怒り」や「悲しみ」さえ、大切なパートの1つ

最新号では、セルフでできるアートセラピーの方法(9分割統合絵画法)もご紹介しているので、お茶でも飲みながらゆっくり自分と向き合ってみてくださいね♪(取り組むことで、癒し効果まで辿り着けるメンテナンス法なので、忙しいセラピストさんこそ自分を労わる時間を設けてほしいです)

編集部T

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