2023年5月上旬から下旬までの約2週間にわたって『セラピストONLINE』上で回答を募集した“目に見えないモノ・チカラ”に関するアンケート。
『セラピスト』8月号では、限られた誌面ということもあり、そのすべての結果をご紹介することはできませんでしたので、当サイト上にて発表することといたしました。
今回は先週公開した[前編]に引き続いての[後編]となります。
構成・文◎本誌編集部
“目に見えないモノ・チカラ”に関するアンケート
スピリチュアルは受け入れられるようになってきている?
Q5 スピリチュアルは以前より受け入れられるようになってきていると感じますか?
[前編]で、“目に見えないモノ・チカラ”の存在に関しては多くの人が信じていること、そして「スピリチュアル」についても過半数の人が好きだということが判明した調査結果を発表しました。
しかしながら、「好きだけど怪しいと思われそう……」という声もまた多く寄せられました。
では、実際のところ、スピリチュアルは「怪しいもの」「受け入れ難いもの」なのでしょうか?
なんと! 7割以上の人が「以前より受け入れられるようになってきていると感じる」という結果に。
「怪しいと思われそうだからスピリチュアル好きなのを隠しておこう……」という気遣いは、風の時代となった今の世の中にはもはや必要ないのかもしれません。
ちなみに、この結果はスピリチュアルの好き/嫌いで異なる傾向となりました。
スピリチュアルに興味がなかったり、嫌いだったりすると「どちらでもない・わからない」の比率が高くなった分、「はい」の比率が低くなったというかたちです。
どんな“スピリチュアル”が信じられる?
Q6 一般的にスピリチュアルだとされる項目について、どう感じていますか?
次に、具体的なスピリチュアルとされるメソッドについて、どの程度信じられると考えているかを聞いてみました。
結果は以下の通りです。
「マインドフルネス」として海外のビジネスパーソンの間でも実践されている瞑想、本誌でも度々登場している「氣」や「チャクラ」「オーラ」などは、やはり多くの人に信じられていることが分かりました。
また、ここに挙がった20の項目のうち、上位から18番目の「ヒプノセラピー」までが、過半数の人に信じられていました。
予想以上に多くのスピリチュアルなメソッドが信じられているようです。
どんな“スピリチュアル”を勉強している?
Q7 あなたがこれまでに学んだ(学んでいる)スピリチュアルなメソッドを教えてください。
それでは、実際にどのようなスピリチュアルメソッドが、多くの人に学ばれているのでしょうか?
この問いに対しては、ここでは書ききれないほど、本当にさまざまなメソッドが寄せられました。
現在、世の中には本当にさまざまなスピリチュアルなメソッドがあるということを改めて実感し、それと同時に、だからこそ「玉石混交」「わからない」といった印象も持たれるのだろうと感じました。
そんな中でも多くの人が「学んだことがある」「学んでいる」と答えたメソッドは以下のようになりました。
なんと、Q6で8割以上の人が「信じられる」と答えた「瞑想」を抑えて、堂々の1位に輝いたのはレイキ?!
しかしながら、これは、「瞑想」は、もはやスピリチュアルとは意識されないほどに一般的なものとして捉えられているということなのかもしれません。
アチューンメントを受けることで誰もが“癒しの手”を手に入れることのできる日本発祥のヒーリングがレイキ。スピリチュアルの入り口として、とっつきやすいものなのかもしれません。
また、カードや数秘などは、スクールなどに通わなくとも書籍などで気軽に独学することも可能なので、比較的始めやすいのではないでしょうか。
Q8 施術に取り入れているスピリチュアルなメソッドは?
セラピストの方限定で聞いてみたこの質問でも、「レイキ」という答えが目立ちました。
他のメソッドとの組み合わせやすさという観点から考えると、レイキは圧倒的だといってよいのではないでしょうか。
そんなレイキについては、9月7日発売の『セラピスト』10月号で特集する予定です。お楽しみに!
ちなみに、次の設問、
Q9 実践・施術を受けているスピリチュアルなメソッドは?
に寄せられた回答も多種多様。
色々ありすぎて書ききれません。(女性/40代/自営業)
特定の何かの技などということでなく、生きていること自体がスピリチュアルなのかも。(女性/30代/会社員)
数秘術、カラーセラピー、6次元リーディング、タロット、ヒプノセラピー、四柱推命、算命学、ゼロ学、などなど。(女性/60代〜/セラピスト)
現世のすべての現象は相対性理論で説明可能であり、自分が存在し、生きていることそのものがスピリチュアルなのでは?と思います。(男性/50代/会社員)
さまざまなスピリチュアルを学んでいくと、どこかの段階で、パズルのピースがカチッとはまるような、バラバラだと思っていたものが繋がるような感覚を味わうことがあります。
自分自身について、周囲の他者について、知らないこと・知りたいと思うことを追求していく過程で、その道具となりうるもののひとつがスピリチュアルなのかもしれません。
スピリチュアルなアイテムの所有
Q10 あなたが持っているスピリチュアルなアイテムは?
施術を受けたり、実践したり学んだり、ということよりはハードルが低そうなのが、スピリチュアルなアイテムです。
そこで、どんなスピリチュアルアイテムを持っているかについても聞いてみました。
すると、スピリチュアルなアイテムを「ひとつも所有していない」のはわずか6.7%(男性13.3%、女性5.6%)で、大多数の人がなんらかのスピリチュアル・アイテムを持っているという結果に。
特にツートップになった「パワーストーンのアクセサリー」「お守り」に関しては、スピリチュアルを「嫌い」と答えた人でさえ所有しているという結果に。
お守りやパワーストーンのアクセサリーは、それを持つ人の安全や幸運を祈る心が形になったアイテムです。また、気軽なお土産や贈り物にされる機会も多いもの。
たとえスピリチュアルに対して否定的な考えを持っていたとしても、それを贈ってくれた人の想いを無下にはできなかったり、あるいは一種の決意表明だったりで、こういったアイテムを持つのかもしれません。
もうひとつ、女性の方がさまざまなスピリチュアル・アイテムを所有しているという傾向も読み取れました。これは、女性の方がよりスピリチュアルを好きな人が多いことと関係していると思われます。
あなたにとって“スピリチュアル”とは……?
Q11 あなたにとってスピリチュアルとは何ですか?
最後の質問は、「あなたにとってスピリチュアルとは何ですか?」というもの。
この質問には、本当にたくさんの、熱意の込もったご回答をお寄せいただきました。その中から一部をご紹介いたします。
自分の人生を豊かにし、心の支えになること。(女性/50代/看護職)
私らしさのひとつ。(女性/50代/主婦)
自分を知るツールで、心を安定させるもの。(女性/40代/セラピスト)
三次元の現実を作るための設計図。(女性/60代〜/自営業)
自分らしく生きるために必要なもので、道に迷った時の方位磁針。気づきをくれるものであり、護っていただき感謝するもの。感覚的なものなので、分かる人には分かるし、そうでない人には分からないもの。(女性/30代/セラピスト)
宇宙や先祖とのつながりを感じるもの。(男性/60代〜/鍼灸師・セラピスト)
正しく用いれば、あらゆる場面で活用でき、人生を豊かに彩ることができる素晴らしいもの。一方で悪用?されている可能性もあるので、見極めが本当に大切。(男性/50代/会社員)
例えるならばモスキート音のような、確かにあったとしても、意識したり条件が合ったりしない限りは体感できないもの。そのため、実体がつかみづらく、すべての人が共感することが難しいもの。(女性/40代/会社員)
それぞれの答えに、共感したり、目を開かされたりしました。ありがとうございます!
さまざまな捉え方のできるスピリチュアル。
非常に奥深く、そしてのめり込んでしまうだけの魅力のある世界です。
上手に付き合い、使いこなせば、幸せな生き方を実現することができるでしょう。
「怪しい」というような先入観で頭から否定するのではなく、
一方で闇雲に依存してしまうのでもなく、
あなた自身が幸せになれるような、ほど良い付き合い方を見つけてみていただきたいと思います。