主訴を理解する「凝りと痛みのメカニズム」を図解!
施術者に必要な手技解説の決定版!
スウェディッシュマッサージは手技を最重要視し、そのテクニックは100種類以上あるといわれます。本書は、一流スパホテルのコンサルティングやセラピスト育成事業で活躍する著者が、国際標準の技術として通用する61の手技を精選。
詳細な写真とともに技術とその活用例を紹介!
これまでの本にはない「痛みのしくみ」についても詳細に解説。
スウェディッシュマッサージのベテランから初心者まで、傍に置いて、きっと役に立つ一冊です。
スウェディッシュマッサージを学ぶ際に有利なことは、この技法が科学的な根拠の研究が進んでいるということです。あなたはその研究内容や成果に近づくことができます。
マッサージを単なるリラクゼーションの位置に止めることなく、トリートメントの目的と結果をクライアントに明確に提示できる、「真のプロ」を目指す、あなたのための指南書です。
●プロローグ
身体とコミュニケーションするハンドセラピー
マッサージの歴史
スウェディッシュマッサージの特徴
スウェディッシュマッサージを学ぶ意味
●第1部 スウェディッシュマッサージの生理学
第1章 人体に与える影響と効果
・人体に与える影響と効果の例
・体性-内臓反射
・痛みの生理学
・抑制的トリートメント
・抑制的トリートメントのメカニズム
・トリートメントの間に圧を不適切に加えた場合
・痛みのメカニズム
第2章 ストレスと疲労
・ストレスがもたらすもの
・行動の3タイプと疾患
・最近の情報化、グローバル化がもたらしたもの
・ハンス・セリエ博士によるストレスの定義
第3章 むくみへのアプローチ
・「むくみ」について
・病気が原因で起こるむくみ
・浮腫のメカニズム
・リンパ浮腫とは
・リンパマッサージを避ける場合
・体液のバランス
・超臨床のQ&A
・下肢静脈瘤とは
第4章 免疫と体温調節
・免疫と免疫の種類
・体温調整
第5章 皮膚科学
・皮膚とは
・皮脳同根
・皮膚の構造
・皮膚の断面構造
・表皮の成り立ち
・真皮の構造
・皮膚の血管、神経、筋肉
・皮膚の付属器官
・皮膚の生理作用
・肌タイプの特徴1 普通肌
・肌タイプの特徴2 乾燥肌
・肌タイプの特徴3 脂性肌
・肌タイプの特徴4 混合肌
・老化による皮膚のトラブル
・皮膚の老化予防
・スキンチェックの方法と考え方
・皮膚は内臓の鏡
●第2部 スウェディッシュマッサージのテクニック
第1章 施術の準備
・サロンのセッティング
・施術者のスタンス・姿勢・動作
第2章 スウェディッシュマッサージのテクニック61
・Effleurage エフルラージュの技術
タイプ1 フラットで浅いエフルラージュ
タイプ2 フラットで深いエフルラージュ
1 把握持続型エフルラージュ
2 把握断続型エフルラージュ
3 リッジングエフルラージュ
4 レイキングエフルラージュ
5 手を固めたエルフラージュ
6 ピンチングエフルラージュ
・Petrissage ペトリサージュの技術
1 縦方向の持続型ニーディング
2 横方向の持続型ニーディング
3 指ニーディング
4 スクローリングニーディング
5 サーキュラーニーディング・ダブルサーキュラーニーディング
6 ウェイブニーディング
7 ローリングニーディング
8 ストレッチングニーディング
9 ティッシュウ置き換えニーディング
10 リンギング
11 ピッキングアップ
12 スキンローリング
13 シェイキング
14 ロッキング
15 ミルキング
・Percussion パーカッションの技術
1 タッピング
2 スラッピング
3 ハッキング
4 カッピング・クラッピング
5 ホイッピングパーカッション
6 ビーティング
・Friciton フリクションの技術
1 ソーイングフリクション
2 ストレッチングフリクション
3 プラニング・フリクション
4 サルキソフ・シラシーニフリクション
5 クロッシングフリクション
6 リッジングフリクション
7 シリアックスフリクション
8 フリクションニーディング技術
・Vibration ヴァイブレーションの技術
タイプ1 直接的ヴァイブレーション
タイプ2 支持的ヴァイブレーション
胸部
喉頭
鼻
四肢
・Compression コンプレッションの技術
タイプ1 局所性コンプレッション
タイプ2 ポンピング
タイプ3 虚血性コンプレッション
トリガーポイント除去のメカニズム
・Passive Stretching パッシブストレッチングの技術
1 四肢の軸に沿ったストレッチング
2 可動域を利用したストレッチング
3 ストレッチングと指のパーカッションの組み合わせ
4 局部的ストレッチング
第3章 コントラインディケーション(禁忌)
・コントラインディケーションとは?
・クライアントのニーズ・症状に応じたトリートメント
第4章 シーケンス(各部位の施術例)
背中
首・肩・胸部
後脚
前脚
腕
腹部
施術の終了
●エピローグ
国際標準のセラピストを目指す
日本のセラピーと海外のセラピーの考え方の違い
国際標準のサロンセラピストには何が必要か?
広がる商圏
地域の活性化とセラピー事業
著者プロフィール
著者 ◎ 大村滋(おおむら しげる)
アーサーアカデミー代表・学校長。神戸市立外国語大学英米学科卒業後、外資系航空会社に30年勤務。その後スパコンサルタントとして活動(セラピスト育成事業、スパブランドライセンシング事業、講演事業)。講演は札幌市、仙台市、金沢市、和倉温泉郷、山中温泉郷、東京都、名古屋市、高山市、奥飛騨温泉郷、長崎市、那覇市で実施。日本で最初の大規模な国際スパセラピスト育成校コスモプロフアカデミージャパンの設立・開校を担当。対日貿易投資交流促進協会の要請で海外スパブランドの導入についてコンサルテーションを実施。スウェディッシュマッサージ普及をライフミッションとし、EBM関連の研究を継続している。スウェディッシュマッサージはMr. Richard Trinidad氏に、リンパドレナージュとハイドロセラピーはDr.Reinhard Bergel,Ph.D氏に学ぶ。本書の撮影、動画は著者によるもの。趣味はテニス、合唱、調理。鎌倉市在住。