2023年冬、縁あってインドを旅した、アロマセラピストの小林ケイさん。3月7日発売の『セラピスト4月号』で、その体験・旅行記を掲載します。憧れのガンジス河、聖地ヴァラナシを訪ねて思うこと、旅に役立ったアロマの話、などなど。セラピストの視点で、インド旅行のリアルを綴ってくれました。
本誌のアザーストーリーとして今回特別に、WEB限定の小林さん書き下ろし記事「インドの食事事情」をご紹介します(もっとディープなインドに触れたい方は是非、本誌をチェックください)!
文・写真◎小林ケイ
構成◎本誌編集部
インド人にとっての「カレー」とは?
インドの人々の食事はとてもヘルシー。基本は菜食ですし、飲酒は良からぬこととされています。ヴァラナシ滞在中はほとんど、ガイドなどでお世話になったArunさんのお宅で食事を作っていただきました。
一食分のメニューは、カレー、ライス(たまにチャパティなど)、野菜のおかず、サラダ。食後にお茶。これを昼と夜にいただくのですが、カレーはバラエティに富んでいてどれも美味しい!
日本のカレーライスをイメージすると毎日なんて飽きそう…と思いますが、インドのカレーは日本の味噌汁のポジションなのね、と途中で理解しました。日本人も、食事の度に味噌汁を飲んでも飽きることはありませんよね。
インドのカレーは使われるスパイスが具材によって変わるので味にも変化があって、毎回の食事が楽しみでした。
カレーの具材で意外だったのはダイコンやナス。特にナスは加茂ナスのような味と形で、本当においしかった! たまにゆで卵やチキンのカレーが出てくると「ごちそうだ!」と喜んでいました。
暑いなか毎日よく歩いていたので、身体がタンパク質を欲していたのでしょうね。
暑い国ならではの“食の知恵”
また、忘れられないのがチャイの味!
宿泊していたゲストハウス前にあるチャイ屋さんのトゥルシーチャイ(ホーリーバジルの葉が浮かべてあるのです)が絶品で、1日の始まりと終わりに必ず飲んでいました。
たっぷり砂糖が入っていて、日本だと甘いものはあまり口にしないのですが、インドにいると氣候のせいか甘さが欲しくなりました。
暑い国の、体内の熱を発散させるために甘いスイーツやフルーツを食べて体調を調える知恵はすばらしいですね。
そして、嬉しい“予想外”も!?
インドは「食あたり」するイメージがありましたが、野菜もミルクもフレッシュで本当に美味しかったです。食べ物に栄養が詰ままっているせいか、1日2食の食事で満たされてあまり間食しなかったので、メンバーのひとりは帰国して体重を計ったら3kg 瘦せていた!と言っていました。
出発前は食事のことが一番心配でしたが、蓋を開けてみたら食事が一番の楽しみ!くらい、食べものに困ることはありませんでした。
インドは食料自給率が100%を超えているそうで、新鮮な食べ物が豊富にあります。
「インドといえばカレー」くらいのイメージしかなかった私ですが、今回たくさんの美味しいものと出合えてインドのイメージが大きく変わりました。
プロフィール
Kei.K Aroma Studio主宰。一般社団法人エッセンスオブヒール代表理事。アロマを通して自分と向き合い、自分らしい生き方に目覚めるためのメソッド『Awakening Aromatherapy』を確立し、普及。現在はファシリテーター育成に力を注いでいる。著書に『人生を変える! 奇跡のアロマ教室』『つねに幸せを感じるアロマとチャクラのレッスン』『月と太陽のアロマセラピー』(小社刊)がある。