日に日に暖かくなってきましたが、まだ肌寒い日がありますね。私は特に朝寒いと、身体が固まっていることがあるので、最近は起きたら腕を回しながら深呼吸するようにしています。そうすると身体の強張りが解け、呼吸もしやすくなるように感じます!
ところで、皆さんは肺がどのくらい大きいか、ご存知でしょうか?
肺は鎖骨の少し上から、肋骨の少し上あたりまであります。けっこう大きいと思いませんか⁉︎

肺と胸郭
そして、驚くべきことに、呼吸が浅いときは、肺の1/4から1/3しか使っていないそうです! ということは、浅い呼吸だと肺の筋肉がどんどん衰えてしまいます。また、呼吸が浅いと筋肉や脳への酸素が不足してしまうため、疲れが取れにくくなったり集中力が低下したりします。さらに、呼吸筋の衰えや姿勢悪化によって、肩凝りや腰痛の悪化にもつながります。
しっかり肺全体を使って呼吸をするためにはどうしたらよいでしょうか?
まず、呼吸の方法から確認しましょう。
「胸式呼吸」をする時には、肋間筋を使い胸郭が広がり、胸のあたりの肺が膨らみます。その一方、「腹式呼吸」では、横隔膜を下げることによって、肺に空気を送り込むため、お腹が膨らみます。ちなみに、「胸式呼吸」は交感神経が優位になるためピラティスなどトレーニングをする時に、また、「腹式呼吸」は副交換神経が優位になるのでヨガや瞑想の時などに適してた呼吸法です。

胸式呼吸

腹式呼吸
副交感神経に働きかけるリラックス効果や、インナーの筋肉を使うということから、ヨガブームとともに「腹式呼吸」が注目されました。ただ、瞬発力が必要となるアウターの筋肉を使う時などは「胸式呼吸」が適しています。それぞれの呼吸の特徴を踏まえて、シーンに応じた呼吸ができるよう、個々の呼吸筋を意識して使うことが大切です。そうすることで、肺の機能向上につながります。
では、「胸式」「腹式」の両方を同時に使った呼吸法は可能なのでしょうか? 実は可能なんです!これを「完全呼吸」と言います。お腹と胸を両方膨らませるように、上記の筋肉をすべてを使うことが必要です。きちんとできているとき、肺は横隔膜から鎖骨上まで左右上下に広がります。ただ、この「完全呼吸」を行うのはかなり難しく、ヨガでもアーサナ(ポーズ)をしながら完全呼吸できる人は達人の域といわれます。私もトライしてみた時は、全意識を呼吸だけに集中してようやく出来たかどうか……といった具合でしたが、身体に空気が行き渡り、頭も軽くなったような心地がしました。
少し疲れた時には「完全呼吸」をして、しっかりリセットしたいと思います!
編集部M
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