偏頭痛による経済的損失は年間3600億円~2兆3000億円にものぼると推計され、社会にも大きな影響を与えています。
かくいう私も苦節30年以上!? 筋金入りの頭痛持ちでした。
今は過去形にしてもいいかなという程度に落ち着いています。
そんな私の頭痛遍歴と、講じてきた対策についてお伝えします。
最初に頭痛に悩まされ始めたのは思春期、中学生の頃だったと思います。
さらに中学校3年生の時に交通事故に遭い、内耳震盪症から難聴、耳鳴りが起き、むちうちもあったので、頭痛は大きく悪化しました。受験前に辛かったですね。
病院での治療と並行して、整体、鍼治療など「いい」と聞けば、母がどこまでも連れて行ってくれました。
その頃からいわゆる気象病というのか、天候にも左右されるようになっていたと記憶しています。
頭痛予防薬、偏頭痛薬など、新薬が出れば、すぐに試してきました。
頭痛治療は、頭痛のタイプ別で異なりますが、私の頭痛は、偏頭痛と緊張型頭痛との混合型でした。
悩ましいのは、偏頭痛と緊張型頭痛とは、原因・対策が例えば温めた方が良いか、冷やした方が良いのかなど、相反するがあるため、都度「今起きているのはどちらだ?」と判断しなければならないこと。自分でも明確に分からないことが多かったです。
ちなみに厄介なことに、
・偏頭痛:副交感神経が優位になる休日に痛む
・緊張性頭痛:ウィークデイに痛む。リラックスできる休日には治る
なので、混合型の人は、リラックスしすぎても緊張しすぎても頭痛が起きてしまうため、程よい状態を保たなければならないとか……なんという無理ゲーなのでしょう。
もっとも辛かったのは、二人目の子どもを出産した後。産後のホルモン変動もあってか、常に頭痛に見舞われているような状態に陥ってしまいました。
光と音を痛みとして知覚してしまうので、カーテンを閉めきった部屋で布団をかぶり、時計の秒針が動く音ですらガンガン響く。嘔吐する。
そんな辛い状態から頭痛外来へ駆け込んだところ、偏頭痛と緊張性頭痛がもともとあるところに、さらに「薬物乱用頭痛」を引き起こしている、と診断されました。
薬物乱用頭痛とは、鎮痛剤痛みを日常的に抑えていることで、痛みを感じる閾値が下がってしまったり、脳が薬を欲して痛みを誘発する物質を出してしまったりすることによる頭痛とのことでした。
当時、飲んでいたのは、内科で処方される鎮痛剤。
頓服で、月10回分を処方されていました。月10回では到底足りなくはあるのですが、なんとかやり過ごしていました。
病院で処方された薬を、処方された量飲んでいて「薬剤乱用」とは、と愕然としたものです。
そこから鎮痛剤をやめて偏頭痛薬へ変更、頭痛ダイアリーをつける、といった治療が始まりました。
頭痛ダイアリーは
・頭痛の起きた日時
・頭痛の強さ
・その他の症状
・服薬の有無、効果
などを記録していきます。
初期は真っ黒で、今振り返っても凄惨な日々でした……頑張った、私。
偏頭痛薬も「痛くなりそうな予兆」のときに遅すぎず早すぎず飲まなければ効果がないため、その飲むタイミングのシビアさに音をあげそうでした。
また気象、気圧にも左右されていたので「頭痛ーる」というアプリを入れて、気圧の変動を注視していました。
心構えもできますし、スケジュールも無理のないよう調整するのに役立ちました。
今は幸いなことに
・漢方(呉茱萸湯(ゴシュユトウ))
・ごくごくたまに偏頭痛薬
・寝る前のヨガ
あたりで落ち着いています。
今頭痛に悩まされている方が、自分に合った治療法や解決索と出合い、少しでも楽になられることを願ってやみません。
編集部O
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