セラピー業界に求められる、スーパーバイザーの存在

投稿日:2013年8月9日

今日もまた、日本列島は猛暑に包まれた熱い1日でした。

関東地方は梅雨明けから1カ月が過ぎましたが、まだ8月に入ったばかり。
今年の夏は、本当に長く感じますね。

それでも子どもたちにとっては、「夏休みは残り半分! 遊びたいし、宿題も終わっていない! もっと夏が続いて欲しい!!」という思いの方が強いようです。

我が家にいる「受験生」も、宿題だけでなく夏期講習にも追われる毎日。
部活も引退し、塾通いの日々を過ごしています。

先日、学校の宿題の1つ、読書感想文を書いたので見て欲しいと言われ、1,500文字ほどの文章を読むことに。

途中、ついつい普段の癖で、赤ペンを手に校正記号を書き込みたくなってしまったのですが、それは出版物ではありません。

ぐっと我慢して、おかしなところを気づかせる質問を幾つかすることで、何とか自分で発見してもらおうと努めました。

最近、カウンセラーへの取材の際に、「スーパーバイザーの必要性」について、話題になることが増えています。

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セラピストもカウンセラーも、基本的にはお客さま(クライエント)と1vs1で接します。
そのため、自分のセラピーやカウンセリング、接客マナーなどが、果たして良かったのか、それとも悪かったのか、気づかないことも多いのです。

優秀なカウンセラーは、たとえどんなにキャリアを積んでも、自分のカウンセリングの善し悪しを客観的に評価しアドバイスしてもらうために、定期的にスーパーバイザーにチェックしてもらうと言います。

もし、自分に何か問題があったとしても、お客さまやクライエントは教えてくれません(たまに、言ってくれる人もいます)。

そして、嫌な接客や、不快な出来事があったとすると、二度とリピートせずに、黙っていなくなるのです(セラピストは、自分のどんなところが駄目だったのか、分からないままです)。

そんな時に、自身のやりとりをチェックしてくれたり、悩みを解決してくれるスーパーバイザーがいれば、お客さまに不快な思いをさせることが、なくなるかもしれません(そして、リピーターになってくれるのではないでしょうか)。

サービス業や小売業の中では、スーパーバイザーの存在は決して珍しくはありません。
しかし、セラピー業界では、まだまだスーパーバイザーの存在が確立されていないのが実状のようです。

セラピー業界にも、その存在を定着させたい──。

カウンセラーと熱く語りながら、そして息子の読書感想文を読みながら、真剣に考える時間が増えています。

稲村

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