「セラピスト誌」創刊15周年。その歩みを振り返る

投稿日:2016年5月20日

今月、「セラピスト本誌」が創刊15周年を迎えました。

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↑セラピスト創刊号

そこで、その歩みを振り返ってみましょう――。

弊社では、1990年代に、「気の森」という季刊誌を発行していました。

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「気の森」は、気功の専門誌として創刊しましたが、その後、古今東西さまざまなセラピー、ヒーリングを紹介するようになり、「ホリスティックヒーリングの専門誌」として号を重ねます。
読者の主な対象は、「癒しを求めている人たち」。
アロマテラピー、リフレクソロジーの連載記事や、ヨガ・アーユルヴェーダ・占いセラピーなどの特集記事が人気でした。

ところが、1990年代後半になると、「癒されたい」人たちが、「癒したい」へと変わっていきます。
必然、気の森の記事の中にも、「セラピストやカウンセラーになるには?」という企画が増えました。
その流れを受けて、2001年5月に「セラピスト本誌」は創刊したのです。

「セラピスト本誌」が創刊した当時、業界の最前線で活躍していたセラピストたちは、まだ日本でセラピーを学ぶ文化が確立していなかった時代にセラピストになった人たちでした。
欧米のスクールに足を運び、資格を取得したセラピストたちは、日本にセラピー文化を根づかせようと、悩み苦しみながらも逞しく過ごしていたことを覚えています。

そうした努力が実を結び、日本にもセラピストを養成するスクールが増え始めます。
大手企業がセラピーサロンやスクール運営に目を向け、スパという形態が現れ、個人サロン開業を目指す人たちが増えたのが、2000年代中頃のことでした。

しかし2000年代後半になると、景気の悪化に伴い、個人サロンも「ただ開業すれば成功する」時代から、「独自性」や「異業種とのコラボレーションによる展開」を行うなど、さまざまな工夫が求められるようになります。
また、サロンで施術をするだけでなく、身につけた知識や技術をプロアマ問わず教えていく、「スクール一体型サロン」が見られるようになったのです。

この「独自性」の流れは、2011年に起きた震災以降も、さらにつづきます。
お客さまが求めるニーズに的確に応えられるよう、オリジナルのオーダーメイドメニューを提供するサロン。
美容と健康の社会的ニーズに合わせて、セラピーの知識と技術を広範囲にわたり広めてゆくセラピストたち。

斬新なアイディアと行動力、コミュニケーション力を持つ人たちが、生き生きと活躍しているのが、この数年の特徴と言えるでしょう。

さて、これから5年、10年先、セラピストたちに求められることとは何でしょうか?
セラピスト本誌でも、引き続きさまざまな企画を立てていきたいと思っていますが、この創刊15周年の節目に、読者感謝企画として7月24日(日)に「特別セミナー 5年後、10年後に、セラピストとして活躍するために――」を開催いたします。
セラピスト本誌でもお馴染みの神崎貴子さん、小林ケイさん、野見山文宏さん、谷口晋一さん、小澤智子さんのセミナーに加え、和真音さんによるシンギング・リンの特別演奏も行います(価格は8,000円+税。セラピスト本誌を購入し専用ハガキで申し込むと3,000+税)。

長年サロンを経営し、セミナーを主催している先達の声に、ぜひ耳を傾け、日本にセラピー文化を、より根づかせて行くことができればと思っています。

稲村

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