「マジョラムの学名」と「心象風景」の一致(?)におどろく!〜ことばと感受性のつながりの神秘を知る〜

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こんにちは〜。 セラピスト編集部のHです。

やっと東京は涼しくなりましたね。 あまりの暑さに、どんどん命が削られていくのを感じました…。

 

さてさて。

先日、弊社から『アロマアナリーゼ』の書籍が発売になりました。

アロマセラピストさんなら、このメソッド名を聞いた方も多いかもしれません。

セラピスト2017年10月号、2018年8月号でも紹介したメソッドで、

香りを嗅いで、そのイメージを膨らませ、自分の欲求を知る

「アロマと心理学を組み合わせたセラピー」です。

 

で、先日、アロマアナリーゼによる分析をしていただく機会があり、

「一体私はこれからどうしたいんだろう? じゃあアロマに聞いてみよう!」

みたいなことをテーマに、セッションを行いました。

 

セッションでは、トップ、ミドル、ベースの香りを10種類ほど嗅いで、

トップ…2種類の精油

ミドル…1種類の精油

ベース…1種類の精油

を選びました。

 

私がセレクトしたのは、

トップ…マジョラム、ローズ

ミドル…ラベンダー

ベース…パチュリ

 

 ボトルを見ずに、ブラインドで、好きな香りを本能的に選びました。

 

そして、藤原さんに、

「その香りは何色ですか?」

「その香りを人に例えると、女性ですか、男性ですか?」

「その人は何をしている人ですか?」

「あなたとの関係性はどんなものですか?」 と質問を受け、

それぞれの精油のイメージを答えていったのですが、

マジョラムを嗅いだとき、次のイメージが浮かびました。

 

(マジョラム)

 

・緑色

・男性でも女性でもない。

・ゆらゆらした、森の精霊みたいな感じ。

・キレイな国内外の草原に、移り住んでいる(イメージしたのは、イギリスと上高地)。

・ひとりで暮らしているのではなく、一族で定期的に引っ越したりしてる(草原から草原へ)。

 

そう伝えると、 「マジョラムの学名、『山の喜び』っていう意味があるんですよ」と藤原さん。

 

(上高地)

 

山の、喜び?!!

 

自分が持つ香りのイメージと、学名の意味がぼんやり一致したようで、

マジョラムの学名をつけた人と、時を超えてつながったようで、

とてもうれしく、不思議な気持ちになりました。

(アロマの授業で習った気もしますが、すべて忘れてました…)

 

ローズマリーだと「海のしずく」、

ラベンダーだと「洗う」とか、

イランイランだとマレー語で「花のなかの花」という意味がありますよね。

 

それらの香りも、ブラインドで嗅いでイメージしてみたら、

そんな心象風景になる人もいるかもしれません。

 

また、私は「身体言葉」にとても関心があり、

『からだことば辞典』という マニアックな本を会社のデスクの棚に置いているのですが、

これもおもしろいです。

 

たとえば、 「身に適う=自分にふさわしい」 という言葉。

自分にふさわしいかどうかを判断するのは、

頭ではなく、「身=からだである」という意味なので、

ボディワークをしている人は「そりゃそうだよ!」と、納得するのではと思ったり。

 

また、

「目だるい=見ていてじれったく感じる」

「胸が開く(あく)=心が晴れる、気持ちがすっきりする」

「秋の声=風の音など、秋のもの寂しい情趣を感じさせる物音」

などは、もう現代ではあまり使われていない言葉であり(と思う)、

言葉とともに、そういった感受性も消えてしまったのかなあと思ったり。

 

ことばが、必ず人の感受性と結びついているというのは、

編集者として常に頭の片隅にあり、

それを探求していくと、

魔術のような文章が書けるのではと感じたりします。

 

武道家の方などがときおり著書でお書きになっているトピックですが、

自分自身の体験として起こり、興味深く思いました。

 

弊社がある東京・笹塚では、町のお祭りが始まってます。

さっきブルーライトヨコハマを歌手の方が歌ってました!

夏っていいなー。

 

ではではまたー。

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