こんにちは〜。
セラピスト編集部のHです。
台風、地震と災害が続いています…。
被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げます。
このように、災害続きの日本ですが、
こんな時代だからこそ、
「より整ったからだづくり」が必要であることを痛感しています。
ここでいう「より整ったからだ」というのは、
筋肉だけが鍛えられたからだのことではありません。
本当のからだとは、ココロと一体になったからだ。
自己一致。
心身一如。
自分の行うことが「腑」に落ちている。
それが、本来あるべきからだの状態です。
そういったからだになると、危機的な状況が訪れそうなとき、 「虫の知らせ」が働くといいます。
身体感覚教育研究者の松田恵美子先生などは、
「からだはすべて識っている」とよくお話されていますが、まさにそう。
天気予報や地震速報、自治体のアラームは絶対に必要ですが、
逃げるか、この場に踏みとどまるかの判断は、
からだの奥深くになる直感が持っています。
これからの時代、自分のからだに“アラーム”を装備していたほうが良いと思うのです。
「何となく、こうしたほうがいい」という直感は、
瞑想などでももちろん磨かれますが、
マッサージ、トリートメント、ボディワークを
定期的に受けていても、高まるものです。
そんなわけで、 今回のブログでは、
先日、渋谷で行われた 「BODYCARE JAPAN」のイベントについて
書きたいと思います。
http://bodycare-japan.com/
これは、タッチング、筋膜リリース、タイ古式、マッサージセラピー、
ソマティック心理学、等々、各種ボディケアの講座が満載のイベントです。
私は、 『整体的子育て』で知られる
山上亮先生の野口整体講座に参加してきました。
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(セラピスト2017年12月号「ボディワーク特集」
弊社発行の『月刊 秘伝』の「野口整体」特集でも山上先生が登場しています)
「野口整体」、
名前だけは聞いたことがある人も多いと思います。
野口整体とは、その名のとおり、
故・野口晴哉(はるちか)氏が創始した、日本の整体法です。
整体といっても、まちにあるもみほぐしのお店の理論とはまるで違うもの。
「愉気」と呼ばれる施術法は、手を当てるだけのもの。
レイキみたいな感じです。
また、精緻な観察から、人に「体癖」があることを発見し、
言葉かけだけで相手を変えてしまったり(潜在意識教育)、
生命力がよみがえる運動法(活元運動)を編み出したり。
野口整体が目指すものは、「全生(ぜんせい)」。
生を全うする。
いのちを生ききる。
自分に与えられた資源や可能性をすべて使い切って生きる、 ということ。
そのためには、からだの生命力を甦らせることが欠かせません。
山上先生の講座では、
それに有効な合掌行気法」を教えていただきました。
両方の手のひらを合わせて、 手のひらで吸って、手のひらで吐く方法です。
(セラピスト2017年12月号「ボディワーク特集」より)
これをやってから施術すると、相手に気を届けられるようにもなり、
自分自身も整うとか。
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(こんな感じで愉気をします)
かつて、山上先生が修行として合掌行気法を1日15分、かかさず行ったところ、
何度も手の皮がぼろぼろと剥がれたとか!
これまで、4〜5回くらい皮膚がまるごと向けたそうです。
愉気のちから恐るべし。。
実際に、合掌行気法をやってみると、
手がふわっとした感じになるし、
呼吸に集中するので雑念が消えて、ちょうどよい瞑想タイムになります。
「人は足で行動し、手でものをつくります。だから手の感覚を磨くことは重要」と
山上先生はおっしゃっていました。
手を使わない職業の方はまずいらっしゃらないと思うので、ぜひ実践してみてくださいませ。
また、ボディケアジャパンのイベントでは、
無料(!)でタイ古式マッサージも教えていただきました。
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「ふたりでするヨガ」とも言われるように、
やってみると、施術する自分自身も、からだが心地よくなるのが驚きでした。
こんな風に、相手に乗るだけで、マッサージができるのです。
理にかなってる!
プロのセラピストを目指す方だけでなく、
家庭でマッサージやボディワークを
日常で行う文化がもっと育まれるといいなあと思いました。
大変な状況であっても、できるだけ早く、からだとこころがいつもの状態に戻れるように。
編集部H