こんにちは。編集部のバラールです。
日ごろの忙しさからくる体調不良や年齢的なケアも考えて、ここ最近実践しているライフスタイルが、“ゆる”身土不二。「身土不二」とは、身体は生まれ育った風土や環境と切り離せない関係があり、健康に生きるにはその土地のものを育み取り入れるのがよい、という考え方です。
こんな主張を、日々ゆるく夫にアピールしていたら、仕事で日本各地に行くことの多い夫のお土産が「身土不二」を意識できるものに変化。なかでも、より身土不二を感じられるのが、和精油です。
先日買ってきてくれた「秋田杉」の精油の香りは、ゆっくりと深呼吸するだけで理屈抜きに癒されました。この“理屈抜き”こそが「身土不二」なのかな、と思っています。実際、杉の精油には、リラックスや疲労回復効果が期待できるα-ピネンが多く含まれています。ヒノキよりも少し穏やかな香りで、日本の森の小道を散歩しているような感じにしてくれます。
ちなみに、杉の学名は「Cryptomeria japonica(クリプトメリア ジャポニカ)」で、“日本の隠された財産”という意味なのだそう。すばらしいですね。
この秋田杉もそうですが、日本の森から生まれる精油は、これまで利用されなかった間伐材から作られています。日本の森は、実は間伐などの手入れをしなければ死んでしまう森がほとんど。微力ではありますが、こんな形で日本のものをゆるく取り入れつつ、日本の眠れる自然の資源を再評価、共存できたらと思っています。
セラピスト8月号の「連載 人と自然をつなぐ、日本産精油」では、稲本正さん(日本産天然精油連絡協議会専務理事)がゲストにジャーナリストの野中ともよさんを迎え、そんな森の話をしながら、森のいのちと人のいのち、日本産精油の関わりを考察しています。ぜひ、ご覧ください!