近年、注目を集めている「ヒプノセラピー(催眠療法)」。これは、意識の90%以上を占めている潜在意識と、10%の顕在意識がつながった状態で行う心理療法のことです。
催眠による効果は、古くから治癒や宗教的儀式のために用いられ、近代の催眠療法は19世紀にオーストリアの医師によって始められました。そして1955年には英国の医師会、それから3年後には米国の医師会で正式に認知され、医療現場でも数多くの臨床報告がされています。
その活用の幅は広く、医療現場の他にも、心理カウンセリングや、ダイエット・美肌、姿勢の矯正、禁煙等にも用いられます。
セラピスト本誌では4月号で、よこやまクリニックの横山顕子医師が、妊娠・生殖の問題に応用した「生殖ヒプノセラピー」の記事を寄稿。
また2月号では、イーハトーヴクリニックの萩原優院長が、「免疫力を上げるための自己イメージ暗示法」を紹介しています。
「生殖ヒプノセラピーは、未妊セラピーや妊活セラピーとは異なり、妊娠だけをゴールにするのではなく、クライアントさんが自分らしい生き方をされるサポートをすることを明確にしている点が特徴です」
こう語るのは横山医師。様々なセラピーが存在する昨今、そのメソッドの優位性はもちろん大事ですが、セラピストとの相性やセラピスト自身の姿勢も含めて、自分にピッタリ合うセラピーを選択する視点が、クライアントにも求められているのです。
編集部I