この夏、新しいオンライン講座を開講する「マリアズリリーアロマテラピースクール」。代表を務める宮森孝子さんは、一人ひとりの生徒に対して、まるでクライアントに向き合うように丁寧に接しています。
特に力を入れているのが、新型コロナウイルス感染症対策としての、精油を使ったセルフケアの講座です。
「19世紀までの薬がなかった頃、人類が感染症と闘った背景には精油の存在がありました。現代の治療薬も精油の分子の構造を模倣し創られたりしています。今、新型コロナウイルス感染症が猛威を振るっていますが、セルフケアのツールとして、ぜひ精油の可能性を再認識していただきたいです」
こう話す宮森さんは、生徒たちが精油を使ってセルフケアをし、元気になることによって、それぞれの「自己効力感」が育まれてゆくと言います。
「自己効力感」とは、カナダ人の心理学者アルバート・バンデューラが唱えた概念で、課題に直面した際に、「自分には目標を達成するための能力がある」と確信できる感覚のこと。「こうすればうまくいくはずだ」という期待に対して、「自分はそれができる」という期待が持てる。つまり、「自信が生まれた状態」のことを、自己効力感といいます。
「自分のゴールである感染症を予防したり緩和したりすることで、生徒さんご自身が、次の行動も『できそうだ』と思えることが大事なのです。自分でできる『スモールステップ』、つまり階段を一段ずつ上ることによって、心も落ち着くし、自信につながっていくと思うんです。それを目指して、講座を企画しました」
ただ単に暗記により知識を身につけるのではなく、自分に自信がつく学びができる。沖縄県那覇市から発信される学びの場は、人としての大きな成長をも促してくれるでしょう。
「マリアズリリーアロマテラピースクール」の記事は、セラピスト8月号に掲載しています。
編集部I