こんにちは。編集部のMBです。
東京はもうすっかり春。昨年から育てている梅の木の盆栽も満開を過ぎ少し散ってしまいましたが、まだまだ“馥郁たるいい香り”を楽しませてくれています。想定外によく香るこの梅の花の香り。菅原道真が恨みの句のキーワードとして入れ込んだのも……わかる気がします(笑)。
さて、よく香るといえば、皆さんは「ニオイコブシ(匂辛夷)」をご存知でしょうか。
ニオイコブシはモクレン科モクレン属の落葉小高木で、春にコブシに似た白い花が咲き、その甘く華やかな香りは里山のふもとまで漂うのだそう。それが名前の由来だと言います。精油は主に枝葉から抽出され、香水のように人々を魅了するその香りは、“調香師いらず”と言われる精油の1つです。
「セラピスト4月号」の連載『知るほどに使いたくなる 「和精油」の選び方、使い方』(文・監修/重松浩子さん)は、この「ニオイコブシ」の魅力と生産現場の今、そしてこれからを考察しています。
『「ニオイコブシ」と一括りにできないほど、主成分や含有量は大きく異なります。日本は国土が細長く、明確な四季が異なる環境を生む植物大国。日本の仕事人は世界に誇る腕を持ちます。使う側もそのことを認識することで、地産地消のように地元精油に自然と手が伸びるように思えます。まずはこの香りをほんのりまとって、山の春、里の春のお花見に出かけませんか。』(重松浩子さん)
ニオイコブシの精油は希少で高価なため、芳香蒸留水や他の精油とブレンドされた製品もありますが、ページ内ではメーカーから個人が購入できる純粋に精油のみの製品を厳選して紹介しています。
そのほか、重松さんオリジナルのニオイコブシ精油の身近な活用レシピ(今回は“盛るだけアロマキャンドル・早春”や“キャンドルリメイク・ドロップワックス”)も紹介しています。
記事を読んで気になったら、ぜひ、買って、香って、使ってみて、和精油の素晴らしさを毎日の生活に取り入れてみてくださいね!