タイの伝統療法として、広く大衆に親しまれている「タイマッサージ」。タイを訪れた人はもちろん、国内でもそのニーズは決して少なくありません。
施術の特徴は、「二人で行うヨガ」と言われるような、様々なポーズにあります。時に身体を伸ばし、捻ることもあれば、アクロバティックな姿勢になることもあります。
このタイマッサージの動きは、もちろんクライアントの心身をほぐし、健康に導くことが目的なのですが、ポイントを誤ると身体に害を与える「逆効果」となることもあります。
「施術の“やり方”しか学ばないことで、セラピスト自身やお客さまの身体を壊してしまう危険が高まっています」
こう警鐘を鳴らすのが、三野幸治さん(タイ政府認定校ITM本校日本部門総合ディレクター)と、上原健志さん(からだ塾/マジックハンズ・セラピストアカデミー代表)です。
身体をダイナミックに動かすがために、解剖学の正しい知識がないと危険であることは言うまでもありません。
現在発売中の「セラピスト6月号」では、代表的な技を例に、「解剖学に効果が上がる方法」と「身体を壊してしまう方法」を比較して紹介しています。
「ツイスト」良い例:クライアントの胸をしっかり開き、背骨の位置をまっすぐに保つ。自分の膝をクライアントの太ももに乗せしっかり軸を作る。無理に勢いでツイストするのではなく、コントロールされた状態で自分もクライアントと同時にゆっくりとツイストしていく。
「ツイスト」悪い例:クライアントの肘を閉じてしまい無理に猫背の形にしているので、このままツイストするとかなり危険な技になる。さらに腕の力と勢いでブンと振り回すので全くコントルールできてない。オーバーストレッチになる危険性が高い。
また、7月26日(火)には二人によるセミナー、タイ式×解剖学「世界一やさしい、タイ式マッサージの教科書」が開催されます。
セラピストにとって、解剖学の知識を施術の現場で使えるようにすることは、必須です。お二人の講座から、ぜひその真髄を学んでみてはいかがでしょうか?
編集部I