こんにちは。
9月に入り、『セラピスト10月号』(明日9月7日発売!)も無事完成しました〜!
ということで、今週末は遅めの夏休みを取り、チョット家族旅行に行ってまいります。目的地は新潟「片貝花火大会」! 三尺玉発祥の地とされる小千谷市片貝町で、世界一の四尺玉が打ち上がるのだとか。一度は見に行ってみたいなと思っていた日本の風物詩の1つ、嬉しいくもドキドキしています。
そんな“歴史と文化に彩られた日本”ということで、今日は発売中の『セラピスト8月号』第1特集「和のセラピー、和の施術」の裏話をコッソリお送りしてみようかなと思います。
今回の特集では、「日本生まれの植物・鉱物」「日本生まれの手技」のご紹介をテーマに企画を進めてきました。日本生まれの手技ということで、編集部でもまずは「整体」「レイキ」といった施術名が挙がります。
そんなとき、ふと社内で「腱引きはどう?」という意見が出てきました。
「腱引き」‥‥‥???
えっ、腱を引くってどういうこと? 筋肉ではなくて? ストレッチみたいに伸ばす運動療法なのかしら‥‥? と、初めは「?」がいっぱいで、漠然としたイメージを抱いた私でしたが(笑)、どうやら身体のなかに点在し、骨と筋肉をつなぐ「腱」を、正しい位置に直す伝統療法らしいと理解できました。
腱引きとは‥‥
古の武術家たちに伝承された日本の伝統手技療法。戦国時代の伊達藩で、柳生心眼流の剣術士によって生み出されたと言われている。「腱(筋)」へのアプローチによる「一撃改善」を代名詞とする。
ちなみにちなみに、なぜ社内でこの療法が出てきたかと言いますと、弊社では『セラピスト』の他にビリヤード専門誌『CUE’S』、そして武道全般を扱う月刊誌『秘伝』の3種の雑誌を制作しているからなのです(ご存知でした?)。そして最後に挙げた『秘伝』では、空手、合気道、柔道、柔術、剣術、剣道、居合、忍術などの武道・武術から世界の古武術や護身術、療術、身体開発法まで、古今東西の多彩な身体操法を取り上げています。
武術には、相手を倒す(殺す)ための「殺法」と、生かすための「活法」がありまして(国家資格である「柔道整復師」が分りやすい例ですね。武道としての柔術(柔道)は攻撃のことで、治療目的で技術を活かしたのが柔道整復師となります)。「腱引き」はまさにその活法にあたり、身体の仕組みに対する正面からのアプローチでした。
たとえば腱引きの奥義の1つに、兜をかぶった大将の頸を持ち上げる「兜上げ 」なる手技があります。これは戦国時代、甲冑を付けて戦に出ていた武将が、頭だけでも重たいのに、それを支える頸にかなりの負担がかかったことから編み出したものだとか。現代のスマホ頸(ストレートネック)の施術にも、かなりの効果がみられます。
編集部T