ハーブのことを調べていると、ひと昔前までは「薬草」としての役割がとても大きかったことを実感するのですが、最近も観光や村おこし、薬膳などの健康志向の背景から改めて注目されてきているように思います。
以前の健康博覧会でも少しご紹介した、奈良県の「漢方のメッカ」推進プロジェクト。100以上のもの漢方店と奈良県が関わっている大きなプロジェクトですが、調べると奈良には興味深いスポットがいろいろとあることが分かりました!
・鑑真ゆかりの唐招提寺では「薬草園復興プロジェクト」が2020年頃に始まり、「香りの薬草園」が2024年の完成をめざしています。奈良時代に唐から来日した鑑真は、仏教だけではなく、薬学をはじめ漢方の知識ももたらしたそうです。まだスケジュールなどは公開されていませんが、完成の日が楽しみです!
・日本最古の神社のひとつ、三輪山の近くにある大神(おおみわ)神社と狭井神社には、「くすり道」という道があります。製薬会社の協力のもと、薬草や薬木が両側に植わっていています。毎年行われる鎮花祭(はなしずめのまつり)は「薬まつり」とも呼ばれ、薬草である百合根や忍冬が供えられるそうです。
・日本最古の私設薬草園であり、現在ほぼ唯一の私営薬園とされているのは、宇陀市にある「森野旧薬園」。江戸時代に葛粉職人が自らの田畑に栽培したのがはじまり。今も一般公開されています。
薬草の知識を、こうしたお寺や神社、民間で薬に関わる方が長い歴史を経て伝え繋いできたと考えると、感慨深いですね…!
また、最近同僚に教えてもらった里山文庫。オーナーさんは、アジア山岳民族の村をたずね歩いて保存食や植物利用の知恵を学んだ方で、「薬膳民泊」などの活動をされているそうです。活動場所がなんと古墳のすぐ隣の古民家。場所も活動も、すごく面白そう!
古代史にはまってから奈良によく行くようになりましたが、まだまだ飽きずに奈良に行きそうです。
編集部M
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