5月8～10日までの3日間、東京ビッグサイトで開催された「国際ツーリズムトレードショー TOKYO 2024」に行ってきました。
「国際ツーリズムトレードショー（通称：iTT）」とは、世界的に需要が高まっている “ウェルネスツーリズム”に焦点を当てた「国際ウェルネスツーリズムEXPO」と観光事業者の課題を一挙に解決する展示会「観光DX・マーケティングEXPO」の2つの展示会をあわせた総称。
私は開催初日に伺ったのですが、観光の最新情報はもちろん“収益に繋がる観光、地域活性化、企業の価値向上”のヒントが詰まった展示会とあって、各ブースをしっかりチェックしている来場者が多い印象を受けました。
ここでは、足を運んだブースの中から2つをご紹介します。
「第1回 観光DX・マーケティング EXPO」出展
一般社団法人 天城流湯治法協会
伊豆の屋根、天城連峰を抱える伊豆で生まれた天城流湯治法。温泉療法を基盤としたこの健康法は、基本的には自分の身体はセルフケアで改善する方法で、第三者に対しても効果が高く、医療、治療にも波及しています。天城流湯治法を独自に築き上げた、理事長の杉本錬堂さんはセラピーNETカレッジにも登場されており、この日も多くの方と話をされていました。
会場内で一番広い出展ブースだったこともあり、一際目を引く存在。スタッフの方による施術を初めて体験したのですが、腰から背中にかけての違和感を伝えると、即座に腰骨の高さが左右で違うと指摘を受け、同じ高さになるように調整していただき、効果を実感しました。
ブースでは“新しいウェルネスツーリズムのかたち”として、さまざまな企業と連携をしたモデルケースを提示。人材育成やアプリ開発、まちづくりとウェルネスツアーの企画など、それぞれの専門の領域に特化して連携する取り組みを知ることができる場になっていました。
「第2回 国際ウェルネス ツーリズムEXPO」出展
島根県「出雲之国和ハーブティー」合同会社薬雲
「出雲之国和ハーブティー」は玉造温泉を中心に美肌温泉と島根県産の薬草、島根大学医学部と連携した湯治プログラムを組み合わせた「薬草湯治プロジェクト」のコンセプト商品。島根県産のいいものを贅沢に配合した、日本人のための和風ブレンドハーブティーで、ブレンドによって異なる色合いが目を引きました。こがね色（金木犀と桑）、赤（生姜とシナモン）、青（ハトムギと桑）の3タイプがあり、それぞれ試飲させていただきましたが、どれも飲みやすく風味を楽しむことができました。温かみのあるパッケージも含めて一目惚れしてしまったので、自宅用に3種を個別（1パック）購入。お土産にもぴったりなアイテムでした。
島根県のブースは“ご縁旅×美肌旅”をテーマに、さまざまなウェルネス体験の情報を知ることができる趣向が凝らされており、日替わりコンテンツの内容も充実。今回ご紹介した島根大学医学部発のベンチャー薬雲（やくも）は、EXPO初日のみの出展でした。ブースでは和ハーブティーの試飲の他にも神話や薬草といったストーリーのパネル展示に加え、薬草・湯治関連の体験ブースも設けられていたこともあり、多くの人が足を止めていました。島根県は神々や自然、人と人とのご縁を大切にする土地柄ということで、心身ともに癒されるスポットがたくさん。以前から個人的に行ってみたいと思っていた県だったので、今回ブースを訪れたことでさらに思いが強くなりました。
「iTTフォーラム」と称して両EXPOで開催されたセミナーも、観光の「今」を学ぶことができるテーマで連日開催。私もセミナーを受講し、フィリピンが誇るウェルネスコンテンツについて知ることができました。
大規模展示会に足を運ぶようになったばかりですが、さまざまな情報が得られる貴重な機会だからこそ、自分にとって新しい出会いにつなげるために、何を知りたいのかをしっかりイメージすることが大切だと思いました。
編集部E
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