今年も早いもので、あと2カ月と少し。
サロンに来るお客さまの中には、1年の疲れを癒すことを目的とした方が増えてくるでしょう。
心と身体が疲れて、やって来る人たち。
そんな方たちをメンテナンスし、エネルギーをチャージするのは、セラピストの重要な役割です。
先日、外国で暮らしている、あるカウンセラーが、こんなことを言っていました。
「日本と欧米では、カウンセリングの役割が少し違うんです……」
欧米では、具合が悪かったり病が原因でカウンセリングやセラピーを受ける人もいるけれど、状態が回復してからも仕事の業績を上げたり、キャリアアップをするために彼らを活用しているのだと言います。
一方日本の場合は、カウンセリング受ける人=病人という固定観念があるのだそう。
実は私も、常々感じていたのですが、日本の場合、クライアントの状態を”マイナスからゼロ”にすることが主目的であり、”ゼロ”になったら、もうカウンセリングやセラピーは終わり。
それに対して、欧米でのセラピストやカウンセラーは、そこからさらに”ゼロをプラス”にするためのコーチの役割をしているのです。
当然そのためには、身につけなければならない知識やスキルがあります。
でも、日本のセラピストたちが、”ゼロをプラス”に出来る技を学び、世の中の疲弊した人たちを元気にするだけでなく(もちろん、それは素晴らしいことです!)、個々の目的を達成へと導ける存在になれたら、どんなに良いでしょうか。
セラピストだから出来ること。
それは、多岐に渡って様々ありますが、皆さんの心身の状態を”ゼロからプラス”にすることが、今後取り組むべき課題であり、使命といっても良いかもしれません。
稲村