大型の台風が去り、気候もにわかに秋めいてきましたね。
こうなってくると温かいハーブティーやホットコーヒーがより美味しく感じられます。
コーヒー、味はもちろん、淹れているときの香りも大好きです。
特に煎りたて、挽きたてのコーヒーの香りといったらもう……!
個人的にはコーヒー自体の味よりも、コーヒーを淹れているときの香りの方が好きかもしれないくらいです。
(香りは真夏でも楽しめますがね……)
さて、そんな私ですが、
この夏、流行の感染症にかかってしまった後、しばらく嗅覚が全くなくなってしまっていました。
鼻づまりが原因? と鼻うがいも試しまくりました。
が、鼻うがいをした直後に少しの間だけ匂いを感じられるものの、すぐにまた何の匂いもしなくなってしまいます。
嗅覚がなくても、別に生活する分には困らないのでは??
……確かに、生きてはいけそうです。
ですが、嗅覚を失うことでQOLは著しく低下すると実感しました。
食べ物の味が半減、大好きなアロマも無臭。
コーヒーなんて、泥水を飲んでいるみたいです。
そうなると、どうせ味なんかわからないし……と、美味しいものを食べたり飲んだりしたいという欲求もなくなってしまいました。
ううう。辛い!
嗅覚の衰えたご高齢の方が、
食も細くなり、体力も衰え……というのを聞いたことがあるのですが、
本当にその通りだと思いました。
そんなとき、弊社が長年お世話になっている生活の木さんのプレスリリースで、嗅覚トレーニングセットなるものの存在を知りました。
ふむふむ。
WHOでも認めているメソッド。
生活の木さんの製品なら間違いはなさそうだし……
ということで早速ポチっと注文しちゃいました。
さて、待望の嗅覚トレーニングセットが届いたのは8月中旬のことでした。
中に入っていたのは、ユーカリ・グロブルス、クローブ、レモン、ラベンダーの4本のエッセンシャルオイルと4つの広口遮光瓶。
それに説明書とラベルシールです。
早速説明書を取り出して読み、まずは広口遮光瓶にコットンを入れて、4種のトレーニング瓶を作るところから!
瓶に入れたコットンに精油を20滴ずつ垂らすのですが……レモンのときに一瞬匂いを感じたくらいで、本当に嗅覚が鈍っていることを実感して少し悲しくなりました。
気を取り直して、
説明書通りに「何のアロマを嗅いでいるか意識する」ことを心がけ、
10秒間香りを嗅ぐ→1分間の休憩 を4種×2セット
やってみました。
このとき、レモンの他にうっすらとユーカリの香りも感じられるように。
これは……期待できるかも!
ベッドのヘッドボード部分に4本の瓶を並べ、翌朝から、目覚めてすぐと夜眠る前の1日2回、嗅覚トレーニングをする日々が始まりました。
そして……。
トレーニングの成果は、割とすぐに現れました。
私の場合、香りをなかなか感じられなかったのはラベンダーとクローブだったのですが、2日目の夜には感じられるように。
アロマ好きなのにラベンダーの香りが感じられないのはとっても辛かったので、ラベンダーの香りが戻ってきたときには本当に感激!
そして、コーヒーが美味しい!
お味噌汁のお出汁が美味しい〜!(食欲の秋)
余談ですが、
生ゴミの匂いとか、お手洗いの匂いとか、嫌な匂いの方が先に戻ってきたんです(苦笑)。
でもこれって、「危険回避」ということで、生き物の生存本能としては正しいことなのかも! なんて新たな発見もありました。
今回のような緊急事態だけでなく、
普段から嗅覚神経への刺激と“○○の香り”を紐付けて脳に刺激を送っておくことは、嗅覚を健全に保つためにも大切だとのこと。
喉元過ぎれば何とやらで、
すっかり嗅覚が回復した今は毎日朝晩2セットのトレーニングは続けていませんが、
それでも寝起きのタイミングや、ふと気が向いたときにクンクン嗅いでいます。
その日のコンディションで匂いの感じ方が違うというのは、セラピスト8月号でご紹介した嗅覚反応分析にも通じるものがありますね。
本当にアロマの世界って奥が深い……。
普段は私のアロマ好き(家の色々な場所に用途別の瓶がしれっと置いてある)に若干呆れ顔な感じの旦那さまも、どうやらこっそり嗅覚回復トレーニングをしている様子。
こうやって色々な形で、アロマがどんどん広まっていくといいなぁ、と思う今日この頃なのでした。
**********
■読者アンケート&プレゼントのご案内
ご意見やご感想、『セラピスト』で特集してほしい内容など、大募集中!
今後の誌面制作の参考にさせていただきますので、お気軽にご応募ください。ご協力のほど、よろしくお願いいたします。
https://www.therapylife.jp/present
୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
セラピーのチカラ、セラピストハートを伝える
「隔月刊 #セラピスト誌」をfollow♡
→@therapist_bab
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧
編集部H