こんにちは。
秋めいてきた9月、今週ついに『セラピスト』10月号が発売されました!
今号の巻頭企画では、アロマセラピストの本多貴子さん(上の写真右奥)が主催する「読むアロマ読書会」を掲載しています。“読書の秋”にぴったりのイベント、本日はその裏話をご紹介したいと思います。
今回の会では以下20本の精油から、ご自分の感じた物語の世界を表現いただきました。
<指定精油>
ベルガモット、ペパーミント、オレンジスイート、グレープフルーツ、ジュニパーベリー、ローズマリー、ラベンダー、サイプレス、ネロリ、ローズオットー、イランイラン、クラリセージ、ゼラニウム、マージョラム、ローマンカモミール、シダーウッド、パチュリ、ベチバー、フランキンセンス、サンダルウッド
参加してくれたのは、日頃からアロマに親しんでいる2人のセラピスト。中澤裕子さんと原田尚子さんです。(余談ですが、この日は気温35℃に迫る恐ろしく暑い猛暑日で、皆様、汗だくでお越しくださいました‥‥!)
この日は主催者の本多さん、セラピスト2名、ライター、編集部Tの5人で集まりました。もちろん課題図書『アルケミスト』を全員読了済みなので、それぞれが自分の購入した1冊(印象に残ったところや大切な言葉には、ふせんがたっぷり!)を携えて。
よく見ると、原田さんだけ表紙のデザインが違いました(上の写真で黒い表紙なのがお分かりいただけますでしょうか?)。ずっと前に購入して読みかけだったそうで、旧バージョンだからなんです。実はこの『アルケミスト』、1988年に発行されて以来、世界中で翻訳され愛されている物語。ロングセラーで版を重ねているため、年代によって表紙も変化したようです。
私が読了してまず思ったのは、小説というには不思議な、哲学書のような1冊だということ。ネタバレになるので詳しいエピソードは控えますが、羊を飼い、ミントティーを飲み、砂漠へ出る。そういった「体験」を自分自身でやってみたくなるお話しでした。人生のエッセンスがぎゅっと詰まっており、セラピストの中にもファンが多いようです。
この『アルケミスト』の香り、本多さんと2人のセラピストはどのように表現したのでしょうか。そして興味深いのは、表現の仕方なのですが‥‥こちらは本誌でお楽しみください! ただ、物語の世界観を感じ、自分がどう受け取ったかを知り、それを精油の組み合わせで表現するというワーク自体、とても楽しかったと、皆さん仰っていました。
「『読むアロマ』は、物語から受けた感動を香りで再現するものです。登場人物、シーン、セリフなど、『なぜそこで心が動いたのか』を考えていきます。私から質問を重ねることで、玉ねぎの薄皮をむくように参加者の感じたことを丁寧にみていくこともありますね。それにより、必要なことがフィードバックされ、『物語を通して、自分の内なる声が届けられる』のではないかと思っています」(本多さん)
本多さんの「読むアロマ読書会」は10月にも開催予定とのことです。梨木香歩さん著『西の魔女が死んだ』を香りで表現するワークとあり、こちらもアロマ&ハーブ好きさんの愛読書かもしれませんね♪ 興味のある方は、本多さんのHP「アロマ書房 by ruriirononiwa」(https://www.ruriirononiwa.net)よりご確認ください。
ちなみに、取材の後日談ですが、本多さんのブレンドしたミヒャエル・エンデ著『モモ』の香りが気になって、アロマ読書会の会場となった東京・下北沢の素敵な本屋さん「BOOK SHOP TRAVELER」さんに、先日再訪しました! 一棚ごとに違う方がセレクトした本が並んでいるというユニークな書店なのですが、写真は本多さんのブース。(ちなみにこの中に、藤原綾子先生の書籍『香りの心理分析 アロマアナリーゼ』が隠れています。皆さん、見つけられましたか?笑)
『モモ』の香りは、しんとした雪の朝のような清涼な香りでした。香りが過ることで、ふっと冷静な気持ちが取り戻せます。頭を切り替えられる感覚があり、実はこの最新号を編集中に、かなり重宝しておりました♡ ブースにはテスターも置いてありますので、ぜひお近くまでお越しの際は試してみてくださいね。
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編集部T