こんにちは~。
セラピスト編集部のHです。
もう10月。
食欲の秋からなのか、
具材を入れまくった炊き込みご飯ばかり食べてます。
子どもの頃はあんなにキライだったのに、
ああ、おいしい…しみじみ。。
で、今回のネタです。
先日、助産師のたつのゆりこさんのセミナーに行ってきました。
そのテーマは、なんと、「陰部」。
たつのゆりこさんは、
『ちつのトリセツ 劣化はとまる』(径書房)
という名著を出版した
陰部ケアのスペシャリスト。
(たつのゆりこ先生)
大事な部分なのに、
不調やコンプレックスがあっても相談しづらいカラダの部分。
どんなことが聞けるのか、ドキドキしながら参加してきました。
セミナーは、満員御礼でスタート。
「陰部には、『汚い』とか『エロい』といった負のイメージがありますが、
私は、クリーンなイメージにしたいと思って活動しています」
と始めにたつのさん。
「陰部があるのであれば、逆に陽部がありますよね。
カラダの陽部といえば、どこに当たると思いますか?
そう、『顔』です。
顔は、メイクやスキンケアをして気遣っているけれど、
毎日陰部のお手入れをする人は少ないと思います」
(たつのさん)
アンダーヘアのお手入れはしても、肝心の肉体の部分はおざなりな人も多いことでしょう。
ひきしまったちつをつくるため、
陰部をケアする必要性を、たつのさんはお話してくださいました。
「まずは、陰部がどこにあって、何があるのか、
ちゃんと確認することが大事です。
また近頃、骨盤底筋のコントロールなどを行う人が増えていますが、
いたずらに、ちつをギューっと締めても効果がないのです。
女性の陰部の筋肉は、会陰を中心に8の字になっているので、
会陰が柔らかくないと、
骨盤底筋のトレーニングをしても疲れるだけ
なんです」
(たつのさん)
そして、会陰の柔らかさだけではなく、
便秘があると腸が下垂してしまい、子宮にも負担をかけるといいます。
陰部のケアにあたっては、快便であることも重要なファクターだそうです。
・・・で、ここで質問です。
「出産したし、何年もしてないし、生理も終わったし。
私は陰部のケアなんて関係ないもんね!」
と思われた方、いるでしょうか。
答えはNO。
誰もが大切、それが陰部ケアなのです。
その理由は、東洋医学でも、
現代医学の理論でも解説できるとたつのさんは言います。
「古代の人は、現代人よりももっと感覚が鋭かったので、
カラダを巡るエネルギーのラインを見ることができました。
それが経絡(気の道)です。
全身に14種類の経絡の通り道がありますが、
陰部には、『肝経』『腎経』『督脈』『任脈』『衝脈』の
5つの経絡が密集しているのです。
ですから、デスクワークなどで座りっぱなしになったり、
ガードルなどで陰部をしめつけると、
気の流れを遮断してしまうのです」
(たつのさん)
つまり、陰部の気が滞っていると、
全身のエネルギーが巡らなくなるということ。
「トータルビューティーを目指している人にとっては、
エネルギーの流れは大事ですよね」とたつのさんは指摘します。
また、現代医学的には、
脳~内臓~腸~子宮けい部に迷走神経がつながっているため、
子宮の緊張が、全身の緊張にもつながってくるとのこと。
気の流れ、神経が遮断されることで、
背中がバリバリになったり、
尾てい骨がかたくなり、
肛門括約筋もかたく、
慢性腰痛も起こりうるのだとか。
つまり、陰部とは、
カラダの裏番長、
カラダの黒幕、
カラダの要、
なのです。
では、会陰の筋肉をやわらかくするにはどうするか?
それには、セルフマッサージやオイル湿布などが有効なのだそう。
とくにオイル湿布はとても気持ちがいいようで、
「湿布をしたまま寝たら、一晩中ぐっすり眠れました〜」という人も。
その方法は、次のとおり。
メイク落とし用のコットンなどに
スイートアーモンドオイルやひまし油などの植物油(何でもOK)で浸し、
会陰に当てます。
(このとき、下着にオイルがつかないように、
コットンの下にティッシュペーパーを2、3枚敷くと良いそうです)
また、デリケートゾーンのにおい対策には、専用のシートなどがあるので、
それを使うのもおすすめです。また、専用ソープなども揃っています。
(2枚目:たかくら新産業さんより、参加者へのお土産として、
たつのさん監修のシートをいただきました)
アロマの香りで使い心地ばつぐんです!
専用のアイテムを使えば、ケアも抵抗なくなりますよね。
そして最後に。
「この世は、陰と陽のバランスで成り立っています」とたつのさん。
「でも今は、頭(陽)が使い過ぎで、下半身(陰)を使わない人が増えています。
だからこれからは陰部にも注目し、ケアを行ってください。
陰部のケアを行うことで、心身の陰と陽のバランスがとれるので、
自分に適したパートナーも現れますよ」
(たつのさん)
婦人科系の不調や、陰部というものに対する偏った見方などにより、
自分のカラダでありまがら、そこを受け入れられない女性はまだまだたくさんいると思います。
でもそれは違う。
古い考えにとらわれず、自分自身が、自分のすべてを愛せるようになろう、と心から思いました。
自分のカラダのキライな部分が少なくない私ですが、その考えを少し無くすことができました。
たつのさん、本当にありがとうございます!
皆さんも、陰部ケア、ぜひはじめてみてください。
肝斑もうすーくなるそうですよ~。
ではではまたー。