セラピスト誌&書籍編集部のはやしです。
11月に発売になった、『“あの人”との境界線の引き方 セラピストのためのバウンダリーの教科書』は、ご覧いただけましたでしょうか? ここでは、書籍編集の裏話をちょこっとご紹介したいと思います。
まず、なぜ「バウンダリー(境界線)」なのか?という理由から。
今まで、隔月刊『セラピスト』誌でさまざまなセラピストさんに話を伺わせていただく中で、相手のエネルギーや感情などを「もらう」「もらわない」という話がとてもよく出てきました。 また、長くセラピストを続けていくには、「相手と適切な距離やバウンダリー(境界線)を引くことが大切。だけど、その感覚を掴むことが難しい」という話もよく聞いていました。
例えば、相手を助けたいという気持ちから過剰にお世話をしてしまったり、なぜか依存的な方が多く自分がどんどん疲労してしまったり、金銭の受け取りに罪悪感を感じてしまったり、時間外のメールや電話での相談をどう断っていいのか分からなくなってしまったり…。
きっと、この文章を読んでくださっている方の中にも、「そうそう。難しいよね…」と感じている人は多いのではないかと思います。
「もらう、もらわないって、どういうことなんだろう? なんで、会うと疲れる相手とそうでない人がいるんだろう? その時、人と人との間でどんなことが起きているんだろう? そもそも、バウンダリー(境界線)ってなんだろう?」 と思案する日々の中、ベストなタイミングで「バウンダリー」を扱うプロフェッショナルである山本美穂子さんが、「バウンダリー」の専門書を執筆してくださる流れになりました!
わ~い(^^)
そして、ついに原稿が手元に届きました。
まず、原稿を初めて読んだ時に、わたしの眼からウロコが何枚も落ちました。なぜって、わたしが普通だと思っていた人との距離感や境界線(バウンダリー)は、まったくもって不健康だったからです!
読み進めていくと、わたしの人生の中でよく起きるスレ違いや誤解、相手に「NO」と伝えること、相手に「NO」と言われることが恐ろしい感覚、自他に完璧さを求めてしまうこと、自分の感覚を信じられない感じ、期待に応えられないと猛烈に「自己批判」をすること、罪悪感から人と交流している感覚etc、コミュニケーション(関係性)に関するありとあらゆる「生きづらさ」の根本原因が見えてきたのです。。。
書籍では、主に代表的な12のバウンダリー(肉体的、感情的、精神思考的、エネルギー的、霊的、性的、社会的、役割的、時間的、空間的、社会・環境的、金銭的)について、
タイプ別にみるバウンダリー(わたしはスキゾイドとサイコパスの質が強いです!)、
セラピーを提供&受ける際に必ず起きる「転移」の扱い方、
セラピストのための健康的なバウンダリーの引き方、
日常生活の中で使えるバウンダリー
など、実例を紹介しながら、さまざまな角度で分かりやすくバウンダリーが紹介されているので、どんどん私の中の「関係性にまつわる誤解」が溶けていくのを感じました。
「健康的なバウンダリー」の感覚を知ってからは、確実に、仕事、家庭、子育てetcなどで関係性が変化したのを感じています。(特に旦那さんとの関係性は本当に大きく変わりました…)
こうして編集しながら、深~~~~~~く癒されてしまったのでした(山本美穂子さん、ありがとうございます!)。
「境界線(バウンダリー)」を引く感覚って、相手との関わり方だけでなく、自分自身との関わり方にも大きく関係していて、生きていく上ですべての事柄と関わっている「大切な感覚」だと思います。
ご興味ある方は、ぜひぜひ、読んでみてください!
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編集部はやし