雑誌「セラピスト」が創刊してから18年。
セラピストたちが必要とされる場は、年々増えていると実感しています。
「医療職に関わる人はもちろんですが、セラピストの皆さんに、このチェック法を使っていただきたいですね」
こう語るのは、くどうちあき脳神経外科クリニックの工藤千秋院長。
日本認知症学会認定医であり、日本アロマセラピー学会理事長でもあります。
「セラピスト10月号」の第1特集は、「セラピストのための認知症ケアの教科書」ですが、工藤先生はこの特集内で、「認知症の基礎知識とセラピストの役割とは?」をテーマに4頁にわたって語っています。
ここでは、工藤先生が考案し、現在東京都大田区医師会所属の50施設以上で使われている「TOP-Q(トップQ)」という名の、認知症であるかどうかが分かるチェック方法についても詳しく説明しています。
その大きな特徴は、短時間で認知症のチェックということを悟られずにできること。
医療関係者でなくても、誰でも簡単にできるため、セラピストがサロンで使うことが出来ます。
認知症ケアには、症状を発症する前に行う「第1次予防」という考え方があり、これはすなわち、セラピストがサロンや教室で日頃、行えるものなのです。
——医療職に関わる人だけでなく、セラピストの皆さんに使ってほしい——
こう語る工藤先生の言葉からも分かるように、セラピストが活躍できる場は、益々広がりゆくでしょう。
編集部I