6年前、講師の依頼を受け、ワンデイセミナーを行いました。「取材したくなるセラピスト、リピートしたくなる個人サロンの共通点」をテーマに様々な話をし、ワークを行ったのですが、その「共通点」の1つとして「編集能力に優れていること」という項目を設けました。「編集力」というと、いろいろな解釈ができると思いますが、自身の雑誌や書籍などの編集経験から、文字通り「本を作る際の編集」について章立てし、話をしました。そして、そのノウハウやポイントを、セラピストが自らのサロンを繁盛させていく上で必要なことに置き換えて、講義とワークを行ったのでした。
6年も前のことですから、サロンの運営方法やサロンワークの仕方も変化しています。特にSNSやオンライン化の動きは当時、ほとんどありませんでしたが、これらの普及と発展により、セラピストに必要な知識や能力、クライアントへのアプローチ法などは、大きく変化したのではないでしょうか。結果、以前にも増して、セラピストには「編集力」が大切であると断言できます。
現在発売中の「セラピスト10月号」では、セラピスト・小松ゆり子さんのドキュメンタリー記事を掲載しています。こちらは「編集力」をテーマにした記事ではないのですが、彼女の話す言葉や行動、活躍の様子を見ていると、「編集能力の高さ」を感じることが多々あります。そして、改めてじっくりインタビューをしてみたいと思わせてくれます。
また、6年前の講義内容をブラッシュアップさせて、最新の「取材したくなるセラピスト、リピートしたくなる個人サロンの共通点」を発信していけたらと思っています。
編集部I