夢や誇りを持ったエステティシャンが日本を美しくする――
このスローガンのもと、毎年多くのエステティシャンが、共に学び、共に成長し、共に輝く舞台、「エステティックグランプリ」。
その第9回大会ファイナルが、開催されました。
パシフィコ横浜の大舞台で、今年も「フェイシャル技術部門」と「モデルサロン部門」のグランプリが確定しました。
いずれの部門も、大会の意義や意味を深く理解している多くのサロンがエントリーしているからでしょうか、年々レベルは向上し、順位をつけるのが心苦しい気持ちになりました。
二つの部門を見て、日本のエステティックの心技体のレベルは、第1回大会が開催された8年前よりも、はるかに上がっていると実感しました。
一方、今年新たな部門として初代グランプリが生まれたのが、「ボディ結果出し部門」。
1人のお客さまの体重やサイズダウンに加えて、理想のプロポーションに近づけてゆく、ボディの結果を競う部門です。
こうしたエステティックのボディ部門は、昔から様々な所で行われています。 しかし、そのほとんどが、結果を出したお客さまにスポットを当てたものであり、エステティシャンは黒子の存在でした。
その意味で、2010年にスタートしたエステティックグランプリは、エステティシャンが主役となるステージを演出する、画期的な試みだったのです。
今回初開催となった「ボディ結果出し部門」も一見、お客さまにスポットを当てているようでありながら、実はお客さまをサポートしているエステティシャンにも、しっかりと光を当てていました。
グランプリを獲得した「Asian Field」多久和亜紀さんとお客さまとの日々の物語は、エステティックの素晴らしさと大きな可能性を示してくれました。
そして、ボディの結果を出すために大切なことは、お客さまとエステティシャンが、「二人三脚」で目標に向かうことだということを、改めて明示してくれたのです。
お客さまとの信頼関係を築くことが、いかに大切であるか――
それが、「ボディの結果を出すこと」だけにとどまらず、エステティックのあらゆる目的の達成と、美の創造につながるということを、分かりやすく教えてくれた、とても意義のある大会でした。
編集部I