こんにちは、編集部のSです。
先日、1日だけ夏休みを取得し平日にカフェへ行ってきました。
そのカフェは、東京に4店舗と大阪・京都・博多のあわせて7店舗を展開する、“フレンチスタイル”が売りのカフェで「本場の賑わいと味わいが息づく空間の中で、“フランスの大衆食文化を伝える”」をコンセプトにしているそう。テラス席が用意されている店舗が多いのも特徴です。
その日は暑かったので涼しい店内の席を選びましたが、これからの時季はテラス席も気持ちがいいですよね。テラス席は、いわば“ 外(屋外)”なので、食べこぼしを求めてか 雀も来ていました。
私は、以前 似た雰囲気のフレンチスタイルのカフェ(現在は日本から撤退してしまいパリの本店のみ)で働いたことがあるというのもあって、こんなスタイルのカフェにとても親しみを持っています。
「カフェ」というと、今の日本では「シアトル系」のチェーン店が幅を利かせている印象ですが、日本では「カフェブーム」が度々起こっていたようです。戦争の影響でコーヒーの輸入が止まり、一時 日本からカフェ文化が途絶えた後。第1次ブームは、1900年代の半ばを過ぎた頃「喫茶店」の人気が高まって「コーヒー」が一般に広まり定着しました。その後、1900年代の終盤に第2次ブームとも呼ばれる「シアトル系」のブームが来ます。そしてそのブームも落ち着いた2000年代に入って第3次ブームという意味を含んだ「サードウェーブ系」が現在でしょうか(一説には「サードウェーブ系」は多様化と2極化をしていて“1つのブームとはいい難い”とも)。
ここで、ふと 疑問がわきました。 私が働き、愛着のある“フレンチスタイル”のカフェは、3度のブームのどれにも当てはまらないのではないか?
“フレンチスタイル”のカフェは、「喫茶店」でも「シアトル系」でも「サードウェーブ系」でもありません。…そこで、私は「フレンチスタイルのカフェは、“ブーム”ではなく“文化”だ」と結論付けました。
私が働いたカフェの パリの本店がオープンしたのが1887年だというので、日本で「喫茶店」に人気が出た第1次ブームの頃から半世紀以上も前(明治20年頃)の話。
130年以上の歴史を刻み現在も営業を続けるカフェの文化は、ある意味でフランス人の生活に深く根差した“魂(エスプリ)”であり、一時的な“ブーム”とは違う次元にあるのだろうと思います。
さて、次元の違う“魂”の領域といえば、現在発売中の「セラピスト10月号」の第2特集で「感情、エネルギー体、魂。目には見えない領域を深く癒す『スピリチュアル療法』だからできること」を掲載しています。目に見えないがゆえに分かり難いものでもあるスピリチュアル療法をさまざまな視点から紹介しています。