こんにちは、編集部Tです。
先週とある取材の帰りに、同行ライターさんより「早稲田駅でおりて、穴八幡宮(あなはちまんぐう)へ寄って帰ります」と聞き、疎い私は「?」となってしまいました。
皆さんは“一陽来復御守”って、ご存知ですか?
穴八幡宮の名前に聞き覚えのある方は、もうピンと来ているかもしれません。私はこのときが初耳でした(笑)。源義家が創建した歴史ある穴八幡宮で頒布されるのが、一陽来復御守。「一陽来復」とは“陰の季節が終わり、陽が現れるターニングポイント”を意味し、そのエネルギーを金運に活用するお守りです。商売繁盛・金運向上のご利益があるとされ、お守りの授与に足を運ぶ人が多いのだとか。ユニークなのはその扱い方で、かなり厳格なルールがあるので簡単にここでご紹介します。
お守りは冬至から節分の間に頒布されるので、いただいたら「冬至」「大晦日」「節分」のいずれかの日が明ける、夜0時ぴったりに壁に貼ります。家の中ならどこでも良いというわけでなく、場所は必ずその年の恵方と反対の位置、できるだけ高い場所に、恵方の方角へ向けて貼ってください。日付・場所・時間、ここまで聞いてもちょっと緊張しますが、ルールはまだ続きます。このお守りは一年間動かさず、そのまま同じ場所に貼り続けなければいけません。そのためもしもはがれてしまった場合は、神棚に収めるか神社に収める必要があります。これらすべての約束を守ってこそ、ご利益を得られるというわけなのですね。
この日の取材は早稲田の隣駅だったこともあり、私もライターさんに便乗して様子見に向かってみました。しかし現地に近付くにつれ、何やらあちこちに警察の姿が。不思議に思いながら境内へ向かうと、平日の昼間とは思えぬ混雑具合。行列は幾重にも折り返し、恐らく数時間は並ぶことになる長さです。ライターさんも「こんなに混んでる日に来たの初めて!何か特別なご利益の日なのかも」と驚くほどでしたので、すぐに断念しました。(なので、お守りの写真は撮れませんでした…残念。。。)
後で調べてみると、どうやらこの日は“何倍にも実りが膨らむ”とされる「一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)」に加え、「天赦日(てんしゃにち)」だったようです。「天赦日」とは日本の暦で最上の吉日として、1年に5・6回しかない特別な日のこと。この2つの開運日が重なるのは、2020年ではたった2日しかなく、この1月22日と6月20日でした。本当に貴重な特別デーだったのですね、警官が見守るほどの混み具合にも納得でした。
というわけで、今年“一陽来復御守”のご利益を受けることができる最後のチャンスは、節分2月3日の夜0時です!サロン経営や独立して活動するケースの多いセラピストの方々には、ちょっとおすすめの商売繁盛お守り。興味のある方はお忘れなくチェックしてみてください。
編集部T