こんにちは、編集部Tです。
ここのところ6月号(5月7日発売)の取材で出掛けていることが多かったのですが、取材先で必ずお聞きしていたのが「いまサロンの衛生管理ってどうされてますか?」ということです。
こんなご時世ですから、業種を問わず誰もが意識している衛生管理。なかでもセラピストという職種は「お客さまに触れる」「お客さまが触れる」という、非常に接触の多い仕事のため、もともと衛生面への意識を常に高く持つことが求められています。いわば衛生管理のプロたち! そんな方々は、ここ数ヶ月アルコールやマスクの品薄が心配されるなか、お客さまのご来店時、お着替えの衣服、サロン内の備品などなど……どのようにサロンの清潔と安全を保っているのか気になっていました。
私がお伺いしたなかで多く聞こえてきたのは、「もしも消毒液のストックが尽きても、石鹸はある」という意見でした。ご来店のお客さまにまずは靴とコートを脱いでもらい、そのままラバトリーにご案内して、手指をしっかり石鹸で洗っていただくのだそうです。泡立てた石鹸で正しく20秒以上手洗いすることで、ウイルスはしっかり除去できると言われていますものね。もしもアルコール除菌ができなくても、お客さまにもご協力いただくことで、外からの流入をしっかり防ぐことができます。もちろんどこもストックが許す限りエントランスにはアルコールスプレーを設置し、サロン内の換気にも十分気をつけているそうです。
とある出張セラピストの方は、出張時の消耗品は基本持参となるため布類の洗濯物に気をつけていらっしゃるのだとか。施術で使用したタオルやコームに万が一ウイルスが付着した場合、そのまま自宅に持ち込むことになってしまうからです。そこで、使用した布類はいきなり洗濯機ではなく、まずは次亜塩素酸ナトリウムを希釈した液体にしばし漬け置きしてからドラムに入れるのだとか。言われてみればそうなのですが非常に合理的な段取りで、ウイルスを広げず、持ち込ませない工夫がされていました。
個人サロン経営、自宅サロン、大型店舗への勤務……働き方の違いで注意点は多少異なるかもしれませんが、それぞれの形態に応じた工夫をきっと皆様されていることと思います。目に見えないからこそ、日頃からどれだけ衛生意識を高く保てているかが、お客さまそしてセラピスト自身の身を守っているのかもしれません。
編集部T