森や風土を香りで表現する。

投稿日:2018年3月8日

こんにちは〜。
セラピスト編集部のHです。

 

セラピスト4月号が発売になりました。
今回は「和精油」がテーマです!

 

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和精油の香りは、繊細で、そして芳醇。
花粉症の私は、ヒノキの精油をマスクの上に垂らして使っています。
優しい香りなので、長時間嗅いでも疲れません。
給料入ったら、伊予柑とモミの精油が欲しい〜。

 

特集の制作中で、印象的だった出来事。

 

和精油のパイオニア、「yuica」ブランドを創始した
正プラス代表の稲本正さんにインタビューさせていただいたときのことです。

 

「和精油同士をブレンドするコツはありますか?」
と質問したところ、
稲本さんから、次のような言葉をいただきました。

 

「単純に、これとこれをブレンドすれば良いという短絡的な発想ではなくて…、
自然の摂理というのかな、そういうのを知るのが大事」

 

稲本さんは、静かに、そうおっしゃいました。

 

それを聞いて、質問をした自分がとても恥ずかしくなりました。
実際に森に入り、世界中の森林をめぐり、
何百回も何千回も実験して、飛騨高山の精油をつくった稲本さんだからこその、
胸に染み入るような言葉でした。

 

植物たちが、戦いながら、寄り添いながら、どう生きているか。
樹木たちの生き方を知ると、自然と精油の使い方も分かる。

 

また、先日、ライターさんからお借りした、
山形・庄内の伝統野菜などを使い、
庄内の自然を再現した地場イタリアンをつくる「アルケッチァーノ」の奥田シェフの御本にも
同じことが書いてありました。

 

「その土地の力を、皿の上に表現する」
「大地の息吹を表す料理」

 

「風土」という土地のちから、空気感というものは、どこにでも、当たり前のものに在るもの。
ふだんそこに暮らしていると、土地が持つエネルギーに気づくことは難しいでしょう。

 

でも、アロマや料理という形でそれを表現することが、
私たちの暮らす土地とつながるきっかけとなるのかもしれません。

 

編集部ではすでに次号の「蒸留特集」を進行しているのですが、
ここでも、精油や芳香蒸留水をつくる大変さを感じるばかり。そして喜びも。
何回も蒸留の実験をして、失敗もしながら、だんだんと、質の高いものが摂れるのだそうです。
こうやってアロマが楽しめるのは、全国の生産者さんのおかげだと、頭が下がるばかりです。

 

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(かっこ良すぎるアランビックの蒸留器! ティートリーの芳香蒸留水の香りがとても良かったです)

 

セラピスト4月号の特集序文では、
「和精油のちから」について、稲本さんが多角的に、詳しく解説。
また、全国のおすすめ和精油ブランドさんを集めた「全国和精油MAP」もあります。
ぜひご一読くださいませ〜。

 

ではではまた。

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