新年度を迎え、街には今年も初々しいスーツ姿の人たちが溢れています。
この時期、セラピストやエステティシャンとしてデビューする人も、きっと多いのではないしょうか?
かつては、養成スクールでじっくり学び、インターン実習を経て現場に出るケースが主流でしたが、近年、そうした過程を踏まずに、人の心や身体に触れてしまう場合も多いようです。
そこで気になるのは、新たにセラピストとして活動するにあたって、自分自身のことを、しっかり癒せているのかどうか?ということ。
セラピーを行う場は、クライアントと1対1であることが多く、閉ざされた空間で、長い時を共にします。
さらに直接肌に触れ、ときに心にも触れていきます。
こうした環境がクライアントの心を開き、結果、様々な悩みを打ち明けられることもあるでしょう。
そんなとき、セラピストが上手な関わり方をできずに、クライアントの悩みや傷を、セラピスト自身の痛みとして捉えてしまい、良いセラピーが出来なくなってしまった、という話をよく聞きます。
心理カウンセラーの学校では、このようなことが起きないためにも、プロになる過程でしっかり自分をセラピーする時間を設けているようです。
しかし、セラピストといえども、誰もが完璧ではありません。 日々の生活の中で、新たな悩みや問題が起こり得ます。
だからこそ、いつでも自分自身の問題と向き合い、ケアをする術を身につけておくことは、人の心と身体に向き合う仕事をする上で、必須のことと言えるでしょう。
新しい年度の始まりに、初々しいスーツ姿と、新元号「令和」の言葉を目にした昨日と今日、改めて思ったことを綴りました。
編集部I