こんにちは、編集部Tです。
先週校了を迎えた『セラピスト』8月号では、思いがけず、緊急事態宣言の過渡期に制作を進めることになりました。オンラインツール「Zoom」を使ってリモートで取材を行うなど、私たち編集部も少しだけ新しいスタイルを取り入れつつあります。
Zoom取材で発見したのは、セラピストさんのパワーは画面越しでも全然変わらないということ(これは取材をしていていつも感じていたことですが、施術に携わる人は基本的にどなたも、人と向き合う力、思いやり、サービス精神などなど…とにかく人間力と素敵なパワーに満ちています)! 物理的に接触できなくても、こんな風に癒しやパワーを届ける方法もあるのだなと感じました。
8月号の第1特集はまさに、そんなこれからのセラピー・エステ業界の可能性を模索する「サロン緊急事態に生まれた 新しいセラピスト・スタイル」。さまざまなツールやアイデアを組み合わせながら、お客さまと向き合い活動していくセラピストたちが登場してくれました。ウィズコロナと言いながらもまだまだ油断できない状況が続いている現在、活動方法を模索するヒントになれればと願います。
ちなみに私も6月に入ってから久しぶりにプライベートで2つのサロンに行ってきました。「ヘアサロン」と「脱毛サロン」、どちらも入店時にまず非接触型体温計で体温を計測されました。前者ではハンドスプレーで除菌後、使い捨てマスクを支給され、片耳ずつゴム紐を1回転して耳にかけるよう促されます。こうすることでしっかりとマスクが密着し、シャンプーをしていてもマスクが外れにくいのだとか。感染予防で雑誌は置かれず、美容師さんとの雑談はほとんどなく必要最低限の会話のみでした。
後者では、検温後に消毒した手に薄手の手袋を着用し、部屋まで案内されます。サロン内は可能な限りしっかりと窓を開放し、うつ伏せ時には口や鼻が直接接しないよう枕の使用方法も変更されていました。
どちらの場合でも、サロン内できちんとマニュアル・導線が作られていることが感じられ、スムーズに促してくれるので違和感なく過ごせました。「ひと手間増えて煩わしい、リラックスできない」なんて気持ちになることも勿論ありません。スタッフが落ち着いて誘導してくれることで「きちんと感染症対策が考えられているんだな」という信頼感と、「衛生的に安全な環境だな」という安心感を覚えられたのだと思います。
あ、1つだけ残念だったのは、どちらも感染症対策でハーブティーの提供が中止になっていたことです(笑)。これまでルーティンで頂いていたのであまり意識していなかったですが、施術後の温かい飲物は、いつも身体をほっとリラックスさせてくれていたようです。感染症対策だから仕方ないとはいえ、逆に、普段していただいていたおもてなしの心を感じることとなりました。
編集部T