「第3回エステティックグランプリ」決勝大会が、4月23日にパシフィコ横浜大ホールで行われました。
「エステティックグランプリ」とは、覆面モニターによる3度の来店調査や、エステティックへの取り組み・思いを伝える書類審査、フェイシャルトリートメントの技術論文・技術審査などによって、日本一のエステティシャンとサロンを決める大会のことです。
今回は過去2回の大会に比べて、大会にエントリーする、あるいは決勝大会に来場する人たちの目的がハッキリしていると感じました。
大会参加を決断をするのは、サロンの従業員というよりも、オーナーやマネージャー、店長クラスの人たち。
前回までは、参加することでどのような成長が期待できるのか、手探りの方が多かったようです。
ところが3回目となる今回は、リピーターが増えたこともあって、「顧客満足度を上げる」「エステティシャンのやる気を上げる」「スタッフ一人一人の意識の変革」など、明確な目標を掲げてエントリーしたり、会場に足を運ぶ人が増えました。
そしてサロンの従業員たちの意識も、サロン向上のための一つ一つの取り組みに対して、「指示を受けたから行う」のではなく、「自発的、能動的に取り組む」へと変わっていった、という声を多く聞くようになりました。
「グランプリ」と銘打った大会であるため、日の当たる華やかな表舞台にばかり目が行きがちですが、大切なのは参加した一つ一つのサロンがどのように変化していったのか、ということ。
その成果が、エステティック業界全体を底上げしていきます。
そしてそれこそが、大会を開催するスタッフ一人一人の、本当の願いでもあるのです。
稲村