これまで度々本誌に登場している、ホスピタリティセラピスト養成スクールの関口智子さん。
一般社団法人日本ホスピタリティ自宅サロン協会の代表理事も務めています。
先日、セラピスト8月号(7月5日発売)の取材で、「おもてなしの自宅サロン作り講座」について、熱く語っていただきました。
生徒さんにもご協力いただき、大変有意義なお話を伺うことが出来たのですが、関口さんの指導の特徴は、生徒さん1人ひとりが持っている武器は何かを探り出し、その長所を自分自身で気づくように導いていくところでした。
世の中には、義務教育や専門学校、趣味のスクールなど、たくさんの学校があります。
そして、子どもから大人まで様々な年代の生徒たちが存在しますが、関口さんの指導法は、あらゆる指導者のお手本に見えました。
とくにセラピストの場合は、規模の大小を問わなければ案外簡単に個人サロンを開業できてしまうのですが、経営しつづけていくことは決して容易ではありません。
そこで求められるのは、自分自身の「強み」は何なのか、「軸」を明確に見つけて、ブレることなく継続していくことです。
その点、セラピストにとって本当に必要な「柱」であり「土台」を見つけるように誘導し、しかもセラピスト本人が気づくように導く関口さんの指導法は、個人開業をするセラピストにとって、もっとも必要なことの1つ。
自分の「強み」や「柱」に自ら気づいたセラピストが進むべき道は、自ずと見えてきます。
それは、まるでクライアントが自身の自然治癒力で良くなっていくのを手助けするセラピーのようです。
関口さんの生徒たちの表情からにじみ出る「自信」は、その「証」とも言えるでしょう(生徒の皆さん、取材にご協力いただき、ありがとうございました)。
これまで様々なスクールを取材してきましたが、師を選ぶことの難しさであり大切さを、改めて感じた1日でした。
稲村