こんにちは〜。
セラピスト編集部のササキです。
気づけば今年もあと2カ月!ですね。
日に日に寒くなっていき、夜が暗くなるのも早い……寂しいです。
突然ですが。
先日、とても感銘を受けたことがありました。
パティシエの鎧塚俊彦さん、ご存じの方も多いと思います。
(公式ホームページよりキャプチャ)
23歳でパティシエの世界に飛び込み、30歳で渡欧。
日本人として初めてヨーロッパの三ツ星レストランでシェフパティシエを務めるなど、スイーツの本場で修業を積み、帰国後に「トシ・ヨロイヅカ」を立ち上げ。
アシェット・デセール(皿盛りのスイーツ)にこだわった店舗をオープンさせるなど、新しいことに挑戦しつつも、基本に忠実で繊細な味のスイーツは今なお大人気です。
女優の川島なお美の旦那さんとしても有名ですね。
私は、飲食専門誌を編集していた若かりし頃に取材したことがあります。
物腰は柔らかですが、言葉の節々からスイーツに対する情熱が伝わってきて、「あ、実は熱い人なんだな」と感じたのを覚えています。
飲食専門誌というのは読者が料理人や飲食店経営者が中心なので、レシピを紹介したり繁盛の秘訣を紹介するページが中心になります。
もちろん、素晴らしい腕を持つ方や大繁盛店などに取材依頼をかけるのですが、
「何で、同業者に対してわざわざ手の内を明かすようなマネをしなきゃならないんだ」
「そんなことをして、ウチに何のメリットがあるんだ」
と言われてしまうことも、少なくありません。
実はメリットは一見ないようであるのです……。
・費用がかからず、全国に並ぶ雑誌に店名、シェフの名前、料理が載る(=露出の増加)
・プロが手本にする雑誌に、先生として載る(=ブランディング)
・専門誌に先生として載ることによる、新たな仕事の可能性(=講師や、レシピ作成などの仕事依頼が来る確立が上がる)
まあ、実際に手の内を明かしていただくのは事実ですので、それを理由にされてしまうとそれ以上何も言えなくなるのですが……。
それでも、「業界自体が小さくなられちゃ困るから」とか、「ウチのレシピが役に立つならいくらでも」と言って下さる方たちの器の大きさには、頭が下がります。
さて、話は鎧塚さんに戻ります。
ひょんなことから、ホームページを拝見したのですが……
衝撃!
なんと、凄まじい数のスイーツのレシピが
分量まで細かく、公開されているのです。
その数なんと200以上……。
数品ならまだしも、これだけの数とは……。
もう、圧倒的余裕。
同じレシピで、自分より美味しいものは作れないという自信と、業界発展のための想い。
トップ中のトップとはこういう人を言うのかもしれないな、と思わされました。
感服です。
自分も、さまざまなことに余裕を持てる人間になりたいものです。
寒くなってきて、体調を崩す人が増えているようです(私もです)。
それでは、良い週末を。