“繋げて考えること”の重要性

投稿日:2014年4月1日

こんにちは。セラピスト編集部のはんざわです。
東京では桜が満開です。
家の近くに咲いている夜桜がとても美しく、最近の帰宅時の楽しみになっています。

さてさて。
セラピーに関する取材をしていて、よく出てくるキーワードがあります。
それは、「繋がり」「関係性」。

繋がっているといえば、
「心と身体」がそうですし、
「解剖学と施術」というのもそう。
「人と人とが無意識レベルで繋がっている」というのも、そうだと思います。

それに加えて、最近、新しく教えていただいたのが、
「ストレスシステムと、精油選びは繋がっている」
「コンサルテーションと精油選びは繋がっている」
という事実。

ちなみにストレスシステムとは、
「身体にどうやってストレスが生まれ、
それに対して、身体がどう対応していくか」
という身体の仕組みを指します。

セラピストは、不調の身体に対して、精油を選ぶ仕事をしますが、
精油を的確に選ぶには、身体がなぜ不調を起こしているのかという「ストレスシステム」を知る必要があるということです。

さらに、心と身体がどんな不調を抱えているのかを知るには、
コンサルテーションが重要。
不調を抱えるクライアントの状態に合ったサロンづくりも求められます。

先日、「精油の選び方研究会」の「リピートにつながるコンサルテーションとブレンディングセミナー」
セラピストの磯部百香さんと田邊ともみさんのお二人に、
それを教えていただいたのですが、
「当たり前すぎるくらい当たり前」な事実にもかかわらず、
それは本当に、目からウロコでした。

(↓セミナーの様子)

140401_h.jpg

例えば、今回のセミナーで、いろいろな精油をかいだのですが、
身体が「コレ私に必要!」と訴えてきたのが、
ヨーロッパ・アカマツ(パイン)の精油でした。

いつもはあまりぴんとこない香りなのに、その時は強烈に惹かれました。
その時、やや寝不足だったので、「なんでだろー。眠いせい?」と思いました。

その時、田邊さんがセミナーで解説してくださったところによると、
ヨーロッパ・アカマツには、
「モノテルペン炭化水素」という成分が含まれ、
「コーチゾン作用」という効能があるそうです。

コーチゾンとは、「コルチゾン」のこと。
脳がストレスを感じた時に、副腎より分泌されて、糖質代謝を促す成分です。

要は、ストレスを受けた脳のために、糖質(脳のエネルギー)を代謝させ、
「脳よ、ストレス受けたけど、これ(糖)あげるからがんばってね!」的な働きをする成分。

つまり、
私の脳 「ちょっと眠いかも・・・」(←ストレス)

ヨーロッパ・アカマツの精油を香りをかぐ

コーチゾン(コルチゾン=糖質代謝をうながす)作用 発動

ヨーロッパ・アカマツの精油
「眠いだろうけど、糖質代謝を促してあげるから元気出してね」と働きかける

私の身体 糖質が代謝

私の脳 「良い香り!」(←脳に栄養が行き渡り、ストレス解消)
ということなのだと思います。
(※成分は、モノテルペン炭化水素以外にもあるので、そっちの可能性も)

でも、その時、セミナーで教えてもらった身体の仕組みと、
同時進行で自分の身体に起こった現象がぴったりと繋がり、
「ストレスの仕組みとか、成分のことが分かると、こんなに面白いんだ〜!」
と驚愕しました。

また、コンサルテーション方法の説明でも、
うつ症状やパニック障害、その他メンタル不調を抱えるお客さまへの、
サロンづくりやカウンセリングの方法について教えていただいたのですが、
そのメンタル不調の一つに、「嗜好を断ち切れない」というものがありました。

例えば、甘いものが止められない私のような場合は、
脳がストレスを受けてセロトニンが不足することで、
セロトニンの代わりの働きをする「糖質」を欲するのが、
タバコ・アルコールを嗜好する方は、それによって「脳を覚醒させている」そうで、
ストレスを受けても、人によって、脳のストレスの発散法(覚醒とか栄養とか)が違うのかも、と勉強になりました。

コンサルテーションで嗜好が分かると、どんなストレスを受けているかが分かりますし、
精油選びも当然変わります。
ストレスの仕組み→コンサルテーション→的確な精油選び、と繋がっているのです。

ちなみにセミナー講師の磯部さんは、
アロマセラピストでもあり、認定心理士さんでもあるのですが、
現在、ご自身のサロンでも、
「パニック障害に悩まれている方は、急な変化に驚くので、
視界がいきなり暗くなるようなアイピローなどはしない」といった、
心理学を活かしたさまざまな工夫をなさっているそうです。

ここでもまた心と身体が繋がっている・・・と思い、
繋げて考えることの重要性をしみじみと感じました。

もし何か分からないこと、覚えられないことがあった時、
「繋げて考える」ことをしてみると、何らかの突破口が生まれるかもしれません。

ではではまた〜。

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