4月を迎え、東京の桜も美しく咲き輝いています。
現在「セラピスト6月号」の編集中。
今号でも、素晴らしいマインドやスキルを持つセラピストさんたちに、日々出会っています。
以前にもこのブログで書きましたが、セラピーを施すセラピストたちは、1つに括ることが出来ない様々な側面を持っています。
まず「究極のサービス業」であること。
次に「職人」であること。
また「肉体労働」の側面もあります。
そして時に「女優」のような振る舞いも必要になるでしょう。
このように、単にお客さまを迎えてトリートメントをするだけではない、様々な「顔」を持つことから、成功しているセラピストたちは懐が深く、話をしていると、学ぶことが多々あります。
先日取材した、あるセラピストさんは、こちらの誤った解釈を伴う質問に対して、決して「いいえ、そうではなくて…」という言葉を発しませんでした。
必ず、はじめに「はい」と肯定する言葉を発してから、正しい解釈を説明してくれるのです。
これはコミュニケーション技法の1つとして、決して珍しい手法ではないのでしょう。
しかしそのセラピストさんは、とても自然に違和感なく行うため、結果的に自分の異なる解釈を修正されてはいるのですが、不快な気持ちは全くなく、むしろ正しい答えを自然に教えていただける心地良さがあったのです。
どんなに忙しくても、見当違いの解釈であったとしても、相手の気持ちを不快にさせない言葉の使い方が身に付いているーーそんな人から学ぶことは少なくありませんよね。
稲村