こんにちは〜。
セラピスト編集部のはんざわです。
さてさて、今回は芸能ネタを。
清原さんが覚醒剤で逮捕されましたね。
強烈なキャラクターがわりと好きだったので残念でしたが、
この事件について、「セラピー的」に考察したいと思います。
1、マインドの暴走
セラピーの基本用語(?)に、「ボディ・マインド・スピリット」という言葉があります。
それは「身体・心(思考)・魂はひとつである」ことであり、「心の状態が身体に影響を与える(逆もしかり)」ということを表しています。
そして最も大切とされるのが、「ボディ・マインド・スピリットを統合する」ということ。
「思っていること」と「やっていること」が一致している状態です。
これって、「相手が嫌いだけど、世間体があるから離婚しない」といった大きな問題だけでなく、
「自分に自信がないので、つい周りの意見に合わせてしまう」という、ちょっとしたものもあります。
24時間365日、肉体と心と魂が一致しているか?というと、誰もがそうではないでしょう(私も)。
でも、一致していない状態が続いたり、その差が過剰になると・・・、病気になったり、本来歩みたかった人生から遠ざかります。
成績を残さなければいけないプレッシャーが相当あった、清原さんの場合。
身体 → 試合で結果が出せないかもしれないという不安からの緊張。おびえ。身体は安心したがっている。
心 → ホームラン打てなかったらどうしよう。怖い。結果出せない自分は何の価値もない。
魂 → 野球で世の中に貢献したい。野球を楽しめる自分でいたい。
という状態であるのに、
覚醒剤によって、「心」にフタをする→不安を解消するための道が閉ざされる
ということになってしまったのではないかと。
このとき、
「怖いと思っている感情を感じきる」(心の声を認める)
→「なぜ自分に価値がないと思っているのか、自分と対話する」
→「安心を得るために努力して練習する」
といったルートで、クリアする道もあったのかもしれないのですが、心(脳)が強烈な幸せ感を感じて麻痺してしまい、本当の問題解決から遠ざかってしまったのではないかと。。
また、ボディ・マインド・スピリットの観点からいうと、
マインドの暴走はこうした依存の問題だけでなく、
「世の中はこうあるべきだから、こうすべき」といった建前すぎる自分となってしまうことにも繋がるような気がします。
例えば、「絵描きになりたいな。でもお金が稼げないから、いまはがまんしよう」と思っていたのが、
マインドが暴走すると、いつしか「絵描きになりたいなんて思う自分は恥ずかしい」と、自分の心にさえ嘘をつくようになってしまうのです。
これって、けっこう誰にでもあてはまりまることですよね。
でも、悪くなると、重篤な病気にもかかってしまうのです。
2、陰陽の法則
東洋医学では、世の中は「陰陽」で成り立っていると解釈されています。
身体でいうと、「交感神経(陽)」と「副交感神経(陰)」。
食では「肉(陽)」と「砂糖(陰)」。
ベストなのは、中庸(中間)の軸がしっかりしていて、陰陽の振れ幅があまり大きくない状態だそうです。
肉(陽)をとりすぎていると、陰の強いもの(コーヒーとか)を強く欲してしまったり、
交感神経が過剰になりすぎると、反動で抑うつ状態(陰)になったり。
人生においてもそう。良いことしか受け付けず、ひたすら成功し続けていたら・・・。嫌なことに耐えられない、挫折しやすい人になってしまうでしょう。
だから、「陽」だけは決して良いことではないのです。もちろん陰も。
覚醒剤は、「極々々の陽」の状態に人を導きますが、「陽」が強すぎて、それしか受け付けられなくなると、いつしかめちゃくちゃ強い「陰」がやってくるのです。
光が強ければ、影もその濃さを増す。
「陰」は、悪いことばかりではありません。
「挫折」「苦しみ」「悩み」は必ず後についてきますし(と信じたい)、
「陰」は、努力、プロセス、内省でもあると思うのです。
心と身体が解離したり、喜びや成功だけを求めてしまうのは、
覚醒剤を打った人だけでなく、一般の私たちも当てはまることですが(本当に、私も)、
ただただ、「弱い・愚か」と批判するのではなく、
弱い自分も、ほかのだれかも、ちゃんと認めて受け入れられるようになったとき、
人として大きく成長できる。
道は途上ですが、私もいつかそうなれたらいいなと思います。
ちなみに、ボディ・マインド・スピリットを統合させるツールとしては、
・瞑想
・心理カウンセリング
・ヨガ
・ボディサイコセラピー(ソマティック、ソマティック心理学とも呼ばれます)
・身体の声をきく
・アロマ&ハーブ
などがあったり、
陰陽のバランスを整える方法としては、
・マクロビ
・規則正しい生活
・忙しい生活をしている人は意識的に何もしない時間を、いつものんびりしている人はあえて計画を立てて行動的になる
などがあるかと思います。
そのあたりに興味のある方は、ぜひぜひトライしてみてください。
ではではまた〜〜。