私たちの心と身体には、たくさんの情報が詰まっています。
様々な経験の積み重ねにより、心の奥深くには、多種多様な感情が蓄積されています。
しかし日々の生活の中で、それらを表に出さす、溜め込んでしまうことが多々あります。
心理療法やセラピーは、こうした感情を解放し、毎日の暮らしに前向きに取り組むサポートをしてくれます。
現在発売中の「セラピスト4月号」では、こうした潜在意識の領域にある感情に気づかせてくれる「押し花セラピー」を取材し、紹介しています。
「押し花セラピー」は、予め構築されているメソッドではありません。
「押し花」には、作り手が元気になったり、昔を思い出したりするなど、様々な癒し効果があります。
これは、押し花作家でインストラクターの若林佳子さんが、押し花を作り教える過程で気がついたものでした。
そこで押し花を作り、作品をもとに心理カウンセラーと対話を重ねながら、気づきや心の整理をしていくことができるのではないかと提案します。
そして今号の企画に合わせて、心理カウンセラーの尾下恵さんとともに「押し花セラピー」を構築したのです。
「押し花セラピーの効果は、たくさんありますよ。タイムやミント、ローズマリーなどハーブを使えば、香りを楽しむことができます。介護施設で行ったときは、ご自身で植えていた頃の良い思い出が甦り、認知症予防にもつながりました」と語るのは、若林さんです。
心理カウンセラーの尾下さんは、「植物が持つ自然の色や手触り、香りなどに触れることで、押し花を作るプロセスそのものに心の浄化作用がありますし、そのときの気持ちが、選んだ花や葉っぱの形、色、そして香りに投影されることも多いのです」と言います。
また押し花は、セラピストであれば、額に入れて飾ったり、コースターやハガキ、フラワーカードにすることで、サロンのインテリアやセラピーアイテム、店販品としても活用できます。
4月3日には、若林さんによる「サロンで使える押し花クラフト講座」も開催します
ぜひ、足を運び、押し花による癒しを体感してください!
稲村