今日から6月。
会社や学校は、猶予期間があるものの、衣替えの時期ですね。
とはいえ今年の5月はとても暑かったため、既に夏の装いで活動している方が多いようです。
セラピスト編集部も、汗をかきつつ連日、取材に奔走中。
今日は突然の豪雨もありましたが、各自が精力的に働いていました。
さて、毎号「セラピスト誌」の取材で、様々な方にお会いしていますが、日本で働くセラピストたちも、複数の世代が活躍するようになったと実感しています。
まだ日本に「アロマテラピー」や「リフレクソロジー」などの名称が浸透していなかった1990年代に、セラピー先進国である英国などに渡り、スキルや知識を身に付けた「第一世代」のセラピストたち。
彼らの苦労は計り知れませんが、新しい道を切り開くバイタリティに溢れ、何事にも動じない強さを持っていました。
その尽力もあって、全国各地にアロマテラピーや自然療法のスクールが乱立した2000年代。
その頃、現れた「セラピスト第二世代」たちは、時に回り道をしながらも、開拓者が築いた道を歩み、セラピストのキャリアを積んでゆきます。
この時期、セラピストの数も飛躍的に増え、日本にセラピー文化が根づき始めたのです。
しかし、2010年以降になると、セラピーや自然療法、健康や美容に関する数多くの情報が複数のメディアから発信され、世の中に溢れるようになります。
こうした状況は、肥えた目を持つお客さまを育て、その結果、セラピストにはより幅広い知識が求められるようになりました。
この時代にサロンを開いた「セラピスト第三世代」の悩みは、他サロンとの差別化。
開業をするにも様々な情報がありすぎて、一歩踏み出すことに躊躇する人たちが増えていったのです。
日本のセラピーを取り巻く現状は、年々変化しています。
各世代には、その時代に即したメリットがありましたが、一方で前に進むのを妨げる「壁」もありました。
それでは、これからの時代に「成功」するためには、どうすれば良いのでしょうか—-。
その鍵は、「第一世代」の彼らが、自ら道を切り開いた「行動力」にあるのではないでしょうか。
用意された道を歩むだけでなく、新しい道を切り開くことは、決して簡単なことではありません。
でも、自身の強みを認識しながら、ニーズを捉え、前に踏み出す「行動派」が、確実に生き残る時代になると感じています。
きっと、どの世代であっても、成功している人たちは、道なき道を開拓しているのでしょう。
稲村